グッドワイフ6話|弁護士と記者会見する壮一郎 視聴者は展開についていけるのか?

TBS日9ドラマ「グッドワイフ」

2019年1月期のTBS日9ドラマ「グッドワイフ」。

第6話(2019年2月17日放送分)を見た視聴者の感想をお届けします。

また、ネタバレを含むあらすじや、次回の見どころも紹介していきますよ。

「グッドワイフ」第6話のあらすじ

多田(小泉孝太郎)が賠償金15億円を見込める健康被害に対する集団訴訟の代理人をすることになる。多田が3年かけて無料相談にのり、満を持して臨む案件だった。

杏子(常盤貴子)と共に正式契約を結びに行く日、そこにはもう一人の弁護士が呼ばれていた。車椅子に乗った弁護士・三栗谷剛(春風亭昇太)だ。人づてに聞きつけて、首を突っ込んできたのだ。

病気により車椅子生活を送っている立場を巧みに利用して「みなさんの気持ちがわかる」と被害者たちに取り入っていく一方で、次々と用意周到な手を打ち、杏子と多田のペースは乱されていく。結局、どちらが代理人になるかは、被害者たちの多数決で決まることに。しかし、訴える相手企業と三栗谷が繋がっている可能性が浮上する…。
 

一方、ついに保釈され、帰宅が決まった壮一郎(唐沢寿明)。佐々木(滝藤賢一)と共に、南原(三遊亭円楽)を決定的に追い込める証拠を探していた。そんな中、南原と脇坂(吉田鋼太郎)が接触するところを目撃。南原に自ら接触をはかる―

引用:ドラマ公式サイト

 

「グッドワイフ」第6話の感想

当サイト読者の方から寄せられた、
「グッドワイフ」第6話の感想をご紹介します。

車椅子の弁護士というダークヒーロー

筋の複雑さや難解さがこのドラマの最たる欠点だと思えるが、今回もそこをぬぐい切れていなかった。前回ほどではないが、蛇足とも言えるムダな追加事項が見られた。2つでいい所に3つ目のオチを与えているのだ。

今回、杏子と多田(小泉孝太郎)が率いる弁護士事務所は、賠償総額10億円を超える集団訴訟の受注をかけて車椅子の弁護士・三栗谷と競合することになる。

被害者は建設作業中に健康被害を受けた人たちであり、自分たちと同じく体が不自由な三栗谷に共感を寄せる。だが、この三栗谷はひとくせある男で勝利のためなら何でもするような非情さも持ち合わせている。

1つ目の展開として、三栗谷が被告側の建設会社とつながっていることが判明する。2つ目の展開として、彼がある大企業の顧問弁護士になりたいがために、同社とつながりのある建設会社に便宜を図ろうとしていたことが分かる。

三栗谷は集団訴訟においてスパイ弁護士的な役割を果たしていたのだ。つまり、被害者の元建設作業員たちの味方のフリをして、実は彼らの賠償額をできるだけ抑えて、訴えられた建設会社に得をさせようとしていたということだ。

杏子たちによってそれが暴かれ、三栗谷は降参。被害者たちは一人当たり2千万円、総額20億円の和解金を得て、杏子たちは大勝利を収める。
 

ムリがありムダでもある3つ目の真相

だが、3つ目のオチがある。建設会社は大規模な受注を巡る中にあり、世間の評判を落とす裁判ざたは避けたかった。そのため和解金は40億円まで出す意思があった。結果、三栗谷は半額にまで下げたという成果を出した事になる。

彼はそのために杏子たちにあるエサをまいて、わざと自分を窮地に追い込ませていたのだ。三栗谷は最後、杏子を前にそれについて話し、自らの勝利に酔いしれる。

だが、このオチにはまずムリがある。そこまでしなくても、三栗谷がただ時間をかけてわざとらしくなく被害者1人2千万円まで引き上げてゆけば、それだけで和解が成立していたハズだからだ。

またムダでもある。映画や小説なら3つ以上のオチは必要だが、1時間ドラマで3つは多すぎる。

悪人が勝つというダーク・リアリズムも後味が悪い。しかも、三栗谷は深刻な健康被害を受けた者たちを自身の出世のために利用した極悪人である。

車椅子の弁護士を極悪キャラにしたのは斬新で面白い。だが、その弱者が被害者という弱者を食い物にすることに成功した話は、どう見ても不愉快なものだ。
 

被害者たちの心情に寄り添わないハッピーエンド

集団訴訟の結末の描き方にも問題がある。総額20億円の賠償金を勝ち取ると、被害者たちが集まった会場では大歓喜の声があがる。一方、杏子たちの弁護士事務所でも、多額の弁護料が見込めることからお祭り騒ぎになる。

弁護士というのはそういう仕事だと言われればそれまでだ。しかし、そこには弱者ビジネスとも言える闇がある。三栗谷も指摘するよう、杏子たちもまた弱者の味方のフリをして、大企業という強者から大金をせしめたのだ。

被害者たちが多額の賠償金を得たことで大喜びするのも安易なハッピーエンドだ。多くは一生続く健康被害を持つ者であり、そんな人たちが大金を得るだけで大喜びできるだろうか。弱者への配慮が欠けた演出だったと言える。

政治と検察の癒着、ゴーン拘留にも通ずる闇

集団訴訟においては、どこにも善人がいなかったと言える。だが、シリーズ通してのエピソードである、壮一郎(唐沢寿明)の線では、彼が汚職の罪人から一転、正義のヒーローになった。

地検特捜部長だった壮一郎が汚職スキャンダルに巻き込まれたのは、大物政治家、南原の仕業だったのだ。南原は、壮一郎が自身の汚職に対する隠密捜査を始めたことに気づき、複数の企業を使って彼に罠を仕掛けた。

さらにそこには、南原の政策で利を得る検察庁も絡んでいる。政治家と検察と大企業がタッグを組んで、1人の要人を陥れる。そんなバカなことが、と思う人もいるかも知れない。

だが、現実において、現在拘留中のカルロス・ゴーンも、これとほとんど同じ構図ではめられたのではと推測できる人物だ。決して作り話だと笑える筋ではない。政治と検察の癒着は、社会の闇の最深部とも言えるものだろう。

今後、壮一郎や彼と協力する元部下の佐々木(滝藤賢一)たちが、南原や検察を追い込んでゆければ、本当にスカっとするドラマになりうるだろう。
 

夫婦で不倫会見のありえなさ

ドラマの最終盤、あっとオドロキの展開が起こる。杏子と壮一郎の蓮見夫婦が2人で不倫会見を開くのだ。

だが、そこに至るまでの経緯が全く固められていないため、マンガ的な展開になっている。むしろ、夫婦関係が破綻するような経緯ばかりなので、一種のトンデモ展開だとも言える。

拘置所から保釈されても、壮一郎は自身の汚職について杏子に充分な説明をしていない。さらに不倫スキャンダルについても、相手の女がTVに出て本気で愛していたと告白したばかりだった。普通なら、その時点で杏子は別れるだろう。

だが、逆に杏子は壮一郎を救おうと、彼の釈明会見の弁護士を勤めるのだ。今回のタイトル通り、夫が崖っぷちに立たされたからこそ、救うという選択をしたとも見れる。ピンチゆえに無意識の深い愛情が出たのではとも考えられる。

だが、それは深読みだろう。制作サイドは単に夫婦で不倫会見というセンセーションを起こし、ドラマにアクセントをつけたかったのではないか。あまりに性急な展開であり、多くの視聴者はついてゆけなかったハズである。

次回からの巻き返しに期待したい。

 

「グッドワイフ」これまでの読者の感想

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