おんな城主 直虎 第19話のあらすじとネタバレ!「罪と罰」

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直虎は、すぐに政次の屋敷に駆けつけた。

直虎「戦わぬのが最上、そう教えてくれたではないか! 偉そうに説教を垂れたそなたが、なぜ盗人一人の命を取ろうとする!」
政次「…何をどうおっしゃろうが、殿は単に知り合いの血を見るのが嫌なだけだ」
直虎「ああ、嫌じゃ! われはこれでもおなごでな。おなごは血など見飽きておるからの!」

これには、さすがの政次も少々たじろいだ。
そこに直虎が畳みかける。

直虎「生きておれば、ただそれだけで血が流れる。ほかに打つ手もあることに、わざわざ血を流すことはない。もし、誰かに血を流させることを、それは力だ、強さだと言うならば、なんと愚かなことか!」

政次は腕を組んで直虎の言い分をじっくり聞いている。

直虎「そなたの敬愛する孫とかいう御仁は、こんな話も書いておられた。敵国の宰相を手懐け、敵国の王や人民に逆らう意図をなくさせ、戦わずしてその国を得たという話じゃ。われは家老には、ぜひかくあってほしいと願う!」

政次「…言いたいことは言うたか」
そう言うと、政次は直虎をまっすぐ見据えて語り出した。

政次「では、俺も言わせてもらうが、あの男が虎松をさらったりすればどうする?瀬戸村に押し入ればどうする?殿が今、守らねばならぬのはなんだ?」

直虎は答えることができない。
井伊の民であることは当然わかってはいるのだが、それを口にすれば、賊を死罪にせねばならないからだ。

そのとき、
「直虎様!」
と、直之が駆け込んできた。

賊の見張りをしていた六左衛門が吹き矢で眠らされ、牢獄から逃走したというのだ。

直虎「もう情けなどかけてやらぬ。今度会ったらノコギリ引きの刑に処してやるわ!」

直虎が居館に戻ると、祐椿尼(財前直見)が緊張した面持ちで待ち構えていた。

祐椿尼「落ち着いて聞くのですよ」
そう言うと、予想もできない話を切り出した。

祐椿尼「今、寺のほうに、直親の娘と名乗る者が訪ねてきたそうです」

直虎は声を失って、母の顔を見つめることしかできなかった。

[次回] 第20話のあらすじとネタバレ!「第三の女」

 

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