大河ドラマ『真田丸』の目玉の一つが、ドラマ内に挿入される戦国期の日本の勢力分布を映像化した3DCGマップ。その制作に携わっているのが、歴史シミュレーションゲーム『信長の野望』や『三国志』を開発したシブサワ・コウさん。
真田丸の主役・真田信繁役を演じる堺雅人さんとシブサワ・コウさんが、戦国の魅力を対談で語っています。
対談で語られた内容は?
シブサワ・コウさんが手掛けたゲームの話から対談はスタートします。
堺僕は中学生のころから、シブサワさんが作られた「三国志」に親しんでいたんです。父親のパソコンを自由に使える友人の家でプレイしていました。
大学に入って上京したとき、最初に買ったゲームソフトが「信長の野望」でした。
朝ドラ出演時には、プレイステーション版「三国志」に夢中で。何度大陸を統一したことか!シブサワわぁ、本当に!?うれしいです!
堺さんは子どもの頃から戦国ゲーム好きだったんですね。『信長の野望』をきっかけに戦国時代に興味を持った人が30~40代の世代には多いと感じています。堺さんもその一人だったんですね。ゲームの作り手と遊び手が数十年後にこうして共演しているなんて、ドラマチックな話ですね。
ゲームでの武将の能力値を巡って熱く語り合うお二人。
堺昌幸は知略の値が高いですね。ランキングでは、秀吉や黒田官兵衛よりも上じゃないですか!父上、やりましたぞ(笑)。シブサワ昌幸は、知略以外も、政治、武勇、統率などすべての値が高い。オールマイティーですね。堺ドラマでは草刈正雄さんが演じておられますが、おっしゃるとおり大活躍です。大大名に対して一歩も引かない。堺兄上の能力値はどうでしょう?なるほど。信繁よりずっと政治力が高いんですね。大泉さんに報告しなくては(笑)。シブサワ上杉謙信没後の戦闘値では、信繁がナンバーワンですよ。堺やった!本多忠勝より上なんですね。でも今はまだ勝てる自信がないなぁ……。
たしかに…藤岡弘、さんには勝てる気がしないのも納得です。
歴史の if を楽しみたかった
大人気ゲームが誕生した背景も語られています。
堺なぜ、織田信長を主役に?シブサワ信長の無念をゲームの中で晴らしたかったんです。「僕が信長だったら、本能寺の周りに数万の兵を置いて、絶対に明智軍を撃退する!」とかね(笑)。
話はそれぞれが好きな武将の話題にうつっていきます。
堺信長がいちばん好きですか?シブサワそうですね。創造と破壊を繰り返し、新しい時代を切り開いた。あんな人はいないでしょう。堺せっかくだから「三国志」で好きな武将もうかがいたいなぁ。シブサワ諸葛孔明です。堺なるほど~。僕は、陳宮、袁紹などが好きなんです。シブサワへぇ~!陳宮が好きとは。珍しい(笑)。堺曹操などの大物より小物が好きなんです。日本の武将も、家康などは盤石すぎて(笑)。
このあたりの好みというのも各人の個性が出ますよね。
没入感を味わってほしい
ゲーム作りとドラマ作りの共通点についてこんな会話もしています。
シブサワ今後は没入感を一層楽しめるゲームを作ってみたいですね。堺いいドラマというのは、視聴者にそういう気分を味わってもらうことなのかもしれません。目の前の映像に没入してもらう。それこそ役者の芝居に懸かっている。シブサワ確かに共通するものがありますね。
まとめ
ここではとても書ききれませんが、地理が戦国における存亡に大きく影響すること、それを視覚化する地図の重要性についても熱く語り合っていました。
他にも、上田合戦や大坂夏の陣について、そしてドラマのクライマックスについても赤裸々に語られています。
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