大河ドラマ真田丸 第49話『前夜』あらすじとネタバレ

5月5日。徳川勢は二手に分かれ、河内平野を目指した。伊達政宗が率いる3万5千の軍勢は、後藤又兵衛、明石全登らが守る道明寺に向けて進軍し、家康が率いる13万の本隊は、木村重成、長宗我部盛親らが守る八尾、若江方面へと突き進んでいた。

平野に陣を敷いた又兵衛は、周囲の兵たちに痛くもない腹を探られて苛立っていた。
幸村と勝永も噂を耳にし、又兵衛が短気を起こすのではないかと心配して陣に顔を出した。

悪い噂を立てられたからといって捨てばちにはならぬこと。手柄を焦ることもない。戦は心が乱れたほうが負けだ

幸村が念を押した。

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夜明けとともに、又兵衛は槍を持って飛び出した。又兵衛の隊は先制攻撃を仕掛け、多勢を相手に勇敢に戦ったが、伊達軍を主力とする徳川勢の猛反撃に遭い、又兵衛は壮絶に討ち死にした。

幸村と勝永が待機する誉田の陣に傷を負った全登が駆け込んできて、又兵衛の戦死を知らせた。
「あれほど焦るなと言うたのに…」
勝永が無念そうにつぶやき、幸村は又兵衛の形見の兜をじっと見つめた。

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八尾・若江方面では、重成と盛親の部隊に、徳川本隊の大軍勢が迫っていた。重成たちはまだ又兵衛の隊が敗走したことを知らない。やすやすと徳川勢を通してしまえば、道明寺の又兵衛たちが逃げ場を失うと、重成は盛親ともども勝ち目のない戦いに命を懸けて挑んでいった。

どうやら、われらの策が敵に筒抜けのようだ

幸村が不審を抱き、勝永、全登を見た。徳川はことごとく豊臣の策の裏をかいて進攻してくる。大坂城内に間者がいるとしか思えない。
幸村たちは、しばしば厨で会合を開いた。そのたびに、酒や肴を差し入れた厨の長老・大角与左衛門が徳川に抱き込まれていた。

政宗が率いる徳川勢は、道明寺を崩した余勢を駆って誉田に進撃し、幸村や勝永たちに襲いかかった。
真田、毛利らの軍は徳川勢と激闘を繰り広げると、軍勢を反転させて大坂城へと退却していく。難しいしんがりは真田軍が見事に務めた。

最後尾の幸村が馬首を巡らせ、遠目に見える政宗と視線を交わした。

これでしまいか!徳川勢に真の武士は一人もおらぬのか!

大音声で叫び、悠々と馬を返して駆け去った。政宗は敵ながらあっぱれと感嘆の笑みを浮かべ、遠ざかる幸村の後ろ姿を見送った。

帰城した幸村は、馬上筒を手にして何かを決意すると、佐助を呼んで伊達への使いを命じた。それから、春の部屋に行き、梅と大八を連れて伊達政宗を頼るようにと言い諭した。
「あのお方なら、必ずお前たちを庇護してくださる」

同じころ、伊達の陣では、佐助が届けた書状を読み、政宗が春たちの保護を快諾した。

真田家は、嫡子・大助と重臣の高梨内記が大坂城に残り、作兵衛は春たちを伊達の陣に送り届けたのち、城に戻ってともに戦うことになった。

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きりもまた、幸村の要請で城に残った。

幸村は春を見送ると、きりに用件を切り出した。
「私は明日、城を出て、家康に決戦を挑むことにした。お前はいざとなったら、千姫様をお連れしてここを抜け出し、秀忠の陣へ行け」
きりはそのあと、沼田に帰郷できると伝えた。

いいえ、ここに戻ってきます。こうなったら、おかみ様とご一緒しますよ、最期まで。源次郎様のいない世にいても、つまらないから

次の瞬間、幸村がきりを抱き寄せた。

しっかりと抱き合う2人は、まるで初々しい若者のようだった。

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