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大河ドラマ 真田丸 第22話『裁定』あらすじとネタバレ

6月5日放送の真田丸 第22話『裁定』の詳細なあらすじです。

ネタバレ注意!

あらすじ

真田からは信繁、徳川からは本多正信、北条からは江雪斎、裁定役の秀吉が一同に会した。いわゆる「沼田裁定」である。秀次、三成、且元も臨席している。

沼田城は上野と越後の国境にあり、街道が交わる交通の要衝でもある。信繁と江雪斎は、お互いに根拠を挙げながら権利を主張し合った。

武田滅亡後、沼田城は織田の家臣・滝川一益が支配していたことがあり、そのとき真田は信長の命で滝川の配下に置かれていた。その後、本能寺の変が起こり、混乱に便乗した真田が沼田城を奪い返したという経緯がある。

江雪斎はそこを指摘した。
「真田は主の滝川殿を裏切り、沼田を騙し取ったのです」
厳しい言葉で信繁を煽った。信繁は我慢ならず、言い返した。
「仰るとおり。騙し取り、かすめ取り、勝ち取りました!」
その様子を見た秀吉は大きな声で笑った。
裁定は一旦休憩に入った。

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信繁は広間を出ると、周囲の目を確認して隣室に入った。
一部始終を聞いていた昌幸は、互角に健闘していると励ました。昌幸は、いまだ発言していない正信の出方が気になっていた。

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休憩は終わり、裁定が再開した。三成が天正10(1582)年に徳川と北条が結んだ盟約を取り上げた。この時、真田は徳川の配下に従属しており、徳川と北条が沼田を巡って争っていた。その戦は長引き、北条が持ち掛けた和睦に徳川が乗るかたちで結ばれた盟約だ。その際、徳川側は、配下だった真田の持ち城である沼田城を北条に引き渡すことを誓っている。江雪斎が起請文を取り出し、書記役の且元に差し出した。

これと同じ年に、真田と徳川の間でも盟約を結んでいる。徳川は真田に沼田城の安堵を約束している。信繁も、且元に起請文を提出した。

秀吉は、お捨を抱きながら話を聞いている。
「話が見えてきたぞ。徳川は、真田と北条の両方に沼田を渡すと約束してしまったのだな」

正信はとぼけた様子で周囲をお見回した。
審議に飽きてきた秀吉は、続きの取り仕切りを秀次に任せて広間を出ていってしまった。

江雪斎は、盟約の格が違うと主張した。徳川と北条は国と国との約束であり、徳川と真田は主従関係だったという理由だ。

そのとき、今まで黙っていた正信が口を開いた。徳川は北条に沼田を譲り渡すとは言っていないと言い出した。
「北条に伝えたのは、『奪い取るなら好きにせよ』ということ」。起請文にも「手柄次第」と書かれているはずであると指摘した。且元が起請文を確認すると、確かに「手柄次第」と書かれていることを確認した。秀次も起請文を確認し、青い顔をしている江雪斎を見た。

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続けて秀次は、
「ずっと気になっていたのだが、『譲り渡す』や『奪い取る』という言葉は、沼田城が真田の城であることを暗に認めていることにはならないか。自分たちの城であるならば、『取り返す』や『奪い返す』と言うはずである」
と語りかけた。

江雪斎は押し黙り、裁定の結論は固まった。

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広間を出た信繁は、廊下を歩く正信を呼び止め、味方してくれた礼を述べた。正信は小さく笑った。

信繁は小部屋に入った。よく頑張ったな、勝ち戦じゃ、と昌幸がねぎらうと、そこに三成が入ってきた。昌幸が潜んでいたことは分かっていたと言う。

三成は困った顔をしている。信繁が尋ねると、裁定の算段が狂ったと言う。殿下にとって、この裁定の目的は北条を上洛させること。その目的を果たすためなら、沼田はくれてやるとまで仰せだという。裁定という形式をとったのは、すんなり沼田を渡しては真田の立場がないと考えたうえだと告げた。
「安房守殿、ここは折れてはくれぬか」
と、三成が頭を下げた。

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信繁も無駄な戦は望んでおらず、沼田を引き渡すことに同意した。昌幸も渋々譲歩したが、条件を一つ出した。沼田の外れにある名胡桃には、真田家代々の墓があり、そこだけは渡すわけにはいかない、とふっかけた。そういうことならと、名胡桃は真田に残すと三成は約束し、部屋を出て行った。

名胡桃に墓があるなど真っ赤な嘘だ。しかし、その意味は大きい。名胡桃城は高台にあるため、沼田全体が丸見えなのだ。昌幸はニヤリと笑った。

秀吉による裁定が下った。沼田城を含む沼田領3分の2は北条へ、名胡桃城を含む3分の1が真田のものとなった。江雪斎はこの条件で、氏政の上洛を約束した。

小田原に帰った江雪斎は、沼田裁定の結果を氏政に報告するとともに、上洛を進言した。しかし、氏政は名胡桃の件が気に入らない。不服を表すために、沼田城の受け渡しの際に2万という大軍を配置した。

沼田裁定により、上野周辺の対立はしばらく静まっていた。ところが、沼田城に入っていた北条家臣の猪俣邦憲が、突如名胡桃城を攻め落とした。

名胡桃城代の鈴木主水は自害したという。上田は騒然となった。高梨内記は、すぐに兵を挙げて奪回することを主張したが、信幸は慎重に対応した。裁定で秀吉まで巻き込んだ複雑な問題であり、迂闊に動く訳にはいかない。信幸は兵の準備を整えると同時に、昌幸の指示を仰ぐために佐助を京へ向かわせた。また、徳川にも早馬を飛ばして一報を送った。

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京で佐助の報告を受けた昌幸は激怒した。すぐに秀吉と面会し、真田軍で名胡桃を取り返すと主張した。秀吉は何かしら腹案を持っている様子で、名胡桃のことは自分に預けてくれないかと提案した。昌幸は納得できないものの、信繁に促されながら退いた。

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北条がこれだけの暴挙に出れば、三成も北条攻めに同意するだろうと秀吉は考えていた。三成は、もう一度だけ書状を送り、名胡桃の返還と氏政の上洛を促すよう申し出た。

書状を受け取った氏政は、なぜ秀吉は首を突っ込むのかと激怒した。秀吉が干渉している程度にしか思っていない氏政に、江雪斎は危機感を募らせた。

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聚楽第では、利休が秀吉に茶を点てている。
「一思いにやってしまいなはれ」
秀吉は茶室を出ると、三成と信繁に北条攻めの支度を始めるよう命じた。全国の大名を総動員して、北条の度肝を抜く大軍勢で攻め落とすと声を荒らげた。

秀吉が戦準備を始めている情報は、小田原にも届いていた。氏政は、秀吉が攻めてくるが、この小田原城がある限り負けぬ、と不敵な笑みを浮かべた。伊達とは同盟を結んでおり、今から徳川をも取り込もうと江雪斎を向かわせた。

家康は今さら北条につくはずがない。江雪斎をあっさりと追い返した。それでも氏政は強気の姿勢を崩すことはなかった。軍勢が多ければ多いほどまとめるのに時間がかかるものだ、と言ってのんびりと迎え撃つ準備をしている。

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氏政の予想は完全に外れていた。
秀吉はすぐに総勢21万という大軍勢をまとめ上げると、聚楽第に有力な家臣たちを集めた。
「これより北条を成敗する!」

(続き:第23話

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