おんな城主直虎 第39話のあらすじとネタバレ!「虎松の野望」

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年が明け、虎松は15歳になった。

その頃、徳川家は拡大した領土を治めるために、浜松と岡崎を拠点としていた。
浜松の城主は家康(阿部サダヲ)。岡崎の城主は嫡男の信康(平埜生成)。信康の母親で井伊を縁のある瀬名(菜々緒)も岡崎城に居を移していた。
虎松はそこに目をつけたのだ。

虎松の養父である松下源太郎(古舘寛治)は徳川家の信任があつい。その弟にあたる常慶(和田正人)が、家康との対面を願い出てくれる段取りをつけたのだ。
そうなれば仕官が認められることは間違いないはずだが、それだと松下虎松として仕えることになってしまう。

虎松は、秘策を講じた。
南渓に頼んで、姪にあたる瀬名に家康宛ての文を託した。

その文には、このような内容を書き連ねた。

私は、まことのことろでは井伊の名でお仕えしたい。それにより家名を回復したい。しかしながら、松下には引き取り育ててもらった大恩もあり、自分からはとても言い出せぬ。
そこでいっそ殿から「井伊と名乗って仕えよ」と命じてはいただけまいか──。

文を読んだ家康は
「…うまいの」
と、苦笑しつつ呟いた。

瀬名を使うとは、15の小童のやり口とはとても思えない。しかも、このわしの口から言わせようとは…。

家康「瀬名はどう言うておった」
和正「殿にお任せするが、できれば虎松の意を汲んでやってほしいとは仰せでした」
家康「少し考える。常慶や忠次の手前もあるしな」

2月の鷹狩りの折に虎松と亥之助に目通りし、両名を家来に取り立ててほしい旨、常慶から申し出があった。この申し出に、家康はすでに許しを出していた。

それにしても虎松とやら、したたかだ。
楽しみでもあるが、小憎らしくもある。
何やらやり返してやりたいものだ…家康はそんなことを考えていた。

しのからの手紙が直虎のもとに届いた。
虎松たちのお目見えの日取りが無事に決まり、2人とも小姓として勤める許しが出たことが書かれていた。

祐椿尼「では急ぎ着物を仕立てねばなりませぬね」

花を生けながら祐椿尼が言った。
家康との初対面という晴れの日に2人が身につける小袖は、直虎と祐椿尼が手ずから縫ってやることに決めていた。

虎松には虎と亀、亥之助には亥と鶴の刺繍を施したお守り袋もそれぞれ送ってやるつもりだ。

「あの子たちの時代が始まっていくのですね」
明るい未来に思いを馳せて、直虎は言った。

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