周りが見えなくなるような男
戦国武将の中でも屈指の人気を誇る加藤清正。真田丸では、ワイルドなヤンキーキャラで、信繁とは打ち解けない設定で描かれています。
演じる新井浩文さんがインタビューで語った役作りのポイントをご紹介します。
加藤清正とは?
秀吉の縁戚。幼少から秀吉に仕え、寧に育てられる。若いころの名前は虎之助。官職は主計頭(かずえのかみ)。『賤ヶ岳の戦い』で功をあげた七本槍の一人。秀吉の九州平定後、肥後半国を領する。朝鮮出兵では先鋒を務めるが、戦況は泥沼化。石田三成から、清正が明国との講和を妨害していると讒訴されて蟄居するが、のちに許される。
秀吉の没後、盟友・福島正則らと三成の暗殺を企てるが、失敗。しだいに家康との距離を縮めていく。『関ヶ原の戦い』では東軍に参加、九州の西軍勢力を次々と破る。
新井浩文が語る役作りの秘密
加藤清正は、秀吉のためなら人を殺すことができる男。
例えば、「馬廻衆の男が、茶々に色目を使っている疑いがある。茶々を気に入っている秀吉は、おもしろく思っていないようだ」、という理由で、あっさりと殺してしまう。人を殺すことの罪悪感よりも、秀吉への忠誠心のほうが上回っているんです。戦でたくさんの人を殺してきた清正にとっては、人を1人殺すくらい造作もないこと。いちいち逡巡したりしないんです。
その清正にとって当たり前なことを表現するために、監督と相談したうえで、時代劇特有の「たっぷり見せる芝居」をしないようにしています。サラッと演じることで、清正らしさが視聴者に伝わればと思っています。
とはいえ、秀吉と家族同然に育った清正としては、これ以上出世してほしくないとおもっているようですね。「俺たちと一緒に野山を駆け回っていてこそ秀吉だ」というセリフもありましたし、清正は秀吉の自由奔放なところを慕っているんだと思います。そういう意味では、ドラマ序盤は真田家一族のつながりが描かれていましたが、大坂編では豊臣家を一つの家族として、それぞれの人間模様が丁寧に描写されていく気がしています。
加藤清正といえば、特に熊本ではとても愛されている人物ですから、地元の皆さんにどう思われるかというのが一つの勝負どころだと思っています。今は秀吉一筋で周りが見えなくなるような男が、この先、責任を背負っていくことにもなるようです。どんな台本が届いても、監督の意向に沿って演じていきたいですね。
ネットの反応
「ヤんのか、てめぇ、あぁ?」加藤清正と福島正則のヤンキーぶりがスゴい。清正は強そうだな(小並感)#真田丸 pic.twitter.com/EPVe0xGuWb
— Kensaku (@Kensaku9R) 2016年5月1日
登場時は「何てヤンキーなことを」と思っていた加藤清正の「殿下は俺達と一緒に野山を駆け回ってないと駄目」の台詞が沁みる回。野山では見えたものが聚楽第では見えない、例えば民。秀吉が集めた刀で作った方広寺の大仏が消失して再建を行った秀頼の時に国家安康事件が。確かにこれも前兆。 #真田丸
— Tomoko Iwasaki (@hoshiochi) 2016年5月22日
新しい人物増えてくけど、キャスティングが面白いな。
この加藤清正に新井浩文さんあてたのすごくイイ。
「母ちゃん思いで、ダチ大事!」な田舎ヤンキーかと思いきや、感情がどこにあるかわかんないけど、得たいの知れない何かを抱えてる感じ。
新井さんはホントこういう役がうまい。#真田丸— ふうなかなめ (@huna_kaname) 2016年5月1日
加藤清正が石田三成に「お前のやり方は情が無いんだよ!」と責めていた点について、視聴者から、「お前井戸に突き落とすのは良いのか」と突っ込まれてましたが、清正は三成に対してすごい情があるよね。だって無かったら、三成は問い詰められるより先に井戸の底だよ #真田丸
— 村崎野 (@murasakinoi) 2016年5月11日
あとね、先週分のシーンで三成と清正のシーンでね、なんか涙でたんだよ。
お前には情ってもんがねぇんだよ‼って清正が言ったシーン。なんかさ、心のすれ違いほど辛く悲しいものはないなって。三成は本当はいい人なんだよ…ただ素直になれないし、馴れ合いが好きではないだけ。#真田丸— マーナビーはアモアモしくゾックゾク生きる (@rus5cf4c) 2016年5月8日
台詞ないけど、横で控えてる清正の威圧感。
空気を演じてる。
#真田丸— プール坊主 (@pool_boze) 2016年5月14日
副音声「三成を見る清正。背を向ける三成。清正を止める信繁。清正を見る三成」
こないだ朝やってた #秀吉チルドレン 思い出して、「誰が誰を見た」って音声解説にすんげえぐっときてる……#真田丸
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年5月7日
皆変わっていないはずなのに歯車が狂っていくのも、一方で清正のように変わってしまったと感じる人が出てくるのも、秀吉の意思がそうさせているというよりも、秀吉が自ら作って背負ったコミュニティとポジションが、秀吉すら飲み込んで、自走し始めたという感じがある。 #真田丸
— いが(たろに) (@iga_iganao) 2016年5月22日
「頭は捨ててもここは渡さん」というところの、自分の胸に手をやる昌幸パパのジェスチャー、前回の清正の「お前にはここがねえんだよ!」と同じだし、これからも多用されるかもしれないなあ。
頬ペチペチも頻出してるし(^^) #真田丸— yakitanu (@yakitanu) 2016年5月8日
最初に昌幸達が面会した時の陣容は、秀次が正面、右側に内政の石田三成、左側に軍事の加藤清正。この後秀頼の誕生がなければ、この構成で豊臣政権の政が行われていたのだろうな、とちらりとたられば歴史を思う。年齢もちょうど同じころあいだし。 #真田丸
— Tomoko Iwasaki (@hoshiochi) 2016年5月8日
拝謁の際に文治側として石田殿、武断側に福島殿ではなく清正公を配する辺りあの顔覚えとけという意図を感じる。どちらもこの後の采配はお前達が汲み取れという。 #真田丸
— 副 (@ri__n05) 2016年5月8日
三成は智謀、清正は脳筋に描かれがちだけど、清正が脳筋なわけがないんだよな。田舎育ちで沸点がやたら低いものの、根は相当の切れ者だし、三成はそれをわかってて、信用している気がする。 #真田丸
— 御手洗 音姫 (@mitarai_otohime) 2016年5月6日
冷静沈着を装っているが実は熱い男として描かれるらしい三成、唐入りの「撤退すべし」との報告も、異郷で苦境に立たされる朋友を慮ってのものだった、という描写がされそう。「お前を死なせたくないんだよ、虎!」とか言ってほしいな、清正のいないところで。 #秀吉チルドレン #真田丸
— 空知 (@sorachiakira) 2016年5月6日
昌幸拝謁シーンの清正が思ってそうなこと
「毛皮カッケー」#真田丸
— 紀貫之@コミケ受かるといいな (@nandemo_arima) 2016年5月8日
あのベスト、清正が着た方が似合いそうよね? #真田丸
— ごっちゃん (@greenhorizon86) 2016年5月8日
ちゃんとお互いの目を見て話している三成と清正!いいぞ! #真田丸 pic.twitter.com/UhHS17fYJ9
— けろかず(ただの蛙丸) (@kerokazu) 2016年5月8日
へえ〜
「加藤清正の熊本城」に行ったのが石田治部のヤマコーさんで、
「石田三成の末裔」に会いに行ったのが加藤主計頭の新井さんというNHKのセンス #真田丸— ルルフ@如法錺劔 (@hervorruf) 2016年5月5日
《恋路》
吉「清正殿に、恋の噂があるようだな」
三「そう言えば、真田丸の次回の副題は恋路だったな」
吉「まさかそれに合わせて噂を?」
三「いや、アイツはそんな器用な真似の出来る男ではない」
吉「そうだな……」#真田丸 pic.twitter.com/m31aO6Sauw— 山口孝幸 (@yama46914) 2016年5月12日
朝鮮のことはアレですが…まずは熊本を盛り上げてくださいね、清正公。#真田丸 pic.twitter.com/nzsGi35VeW
— 名前はまだ決まらない (@namaehamada_nai) 2016年5月15日
前からよく喧嘩ごしになることあったのに、なんで清正急に三成への接触が多くなったんだろうって思ったら、そうか。今まで吉継が三成のガードになってたのか。と思った。#真田丸 pic.twitter.com/rTp19yJsgC
— 荒重 (@mitukane2) 2016年8月17日
三成と清正と。 #丸絵 #真田丸 pic.twitter.com/zYPJFHkeRM
— 正。 (@masa715go) 2016年5月14日
今日で清正、撮影終了。 #真田丸
— 新井浩文 (@araihirofumi) 2016年8月12日
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