おんな城主直虎第3話のあらすじとネタバレ!「おとわ危機一髪」

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とわたちは、直平の娘で、かつて井伊家から人質に出された佐名が暮らす関口家の屋敷を訪れた。
屋敷の控えの間にいるとわたちのもとに、美しい少女がやってきた。
この家の娘の瀬名(菜々緒)と名乗った。

とわが頭巾を取って一礼すると、ぼさぼさの頭を見た瀬名が笑い転げた。
「瀬名姫は、蹴鞠をなさるのか」
「蹴鞠がうまくなれば、龍王丸様の妻になれるのです」
今川にはそんな習わしがあるのかと、とわは驚いた。

対面の間に佐名(花總まり)が現れた。
とわは慌てて頭を下げた。
佐名は美しかったが、冷たく寂しげで、不幸な印象を受けた。

別の部屋に案内されて、たけと2人になったところで、とわは気になっていたことを尋ねた。
「佐名様は、井伊のお味方ではないのか?」
「まだお分かりにならぬとは思いますが。佐名様は太守様のお手つきとなったのです」
お手つき…とわの頭に浮かんだのは、鬼ごっこのときに鬼の手で乱暴に突かれる姿だった。

「そのお手つきというのは、きつくか?痛くされたのか?」
「そこまでは存じ上げませんが、何度も何度も数えきれぬほどでございましょう」
「数えきれぬほど!」
「そのあげく、飽きたら雑巾のように捨て置かれたのでございます。佐名様に井伊を恨むなというのは難しゅうございましょう」
とわは絶句した。だからあんなお顔をしておいでなのか…。

関口の屋敷の裏門に、南渓がやって来た。
「これを佐名に渡してほしいのじゃ」
佐名は、南渓の妹にあたる。
今川義元の生母である寿桂尼に、とわの出家を進言してもらうよう佐名に頼むつもりのようだ。
寿桂尼は、今川で大きな力を持つ人物だという。

とわは佐名の部屋へ出向いて、南渓の文を手渡した。
佐名は文を引き裂き、叩きつけた。
「ようわれにこんなことを頼めたものじゃ。なまぐさに恥を知れと申し伝えよ!」
憤怒の激しさに、とわはあ然となった。

裏門で待っている南渓に、引き裂かれた文を見せた。
南渓はたいして失望した様子も見せずに語った。
「怒るということは、揺れているということ。きっと思い直して寿桂尼様にとりなしてくれるに違いない。佐名はそういう性分じゃ」

翌日、とわたちは義元に謁見すべく、今川の居館に出向いた。
仲介役の小野政直が姿を見せた。

もはや時がない。今川の人質になるしかないのか…
覚悟しかけたそのとき、何者かが激しい足音で廊下を駆けてきた。

今川の家人が現れ、えらいことを口にした。
「小野様、川名のご隠居様なるお方に、ご嫡男がさらわれたそうです!」
政直が血相を変え、急いで出ていった。

これが太守様の耳に入ったら大変なことになる。
井伊家は即刻潰されてしまうかもしれない。

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