【西郷どん】風間杜夫が西郷隆盛の父親に!演技の評判を過去作から振り返る

西郷どん 風間杜夫の演技力

大河ドラマ「西郷どん」に往年の名俳優・風間杜夫が出演します。演じるのは主人公・西郷隆盛の父親・吉兵衛役。

風間杜夫といえば演技力に定評のある俳優ですよね。その役者人生を振り返りながら過去作品の評判とともに、「西郷どん」への期待をまとめました。

「西郷どん」父・吉兵衛の役柄は?

風間杜夫が「西郷どん」で演じる西郷隆盛の父・吉兵衛とはどんな人物だったのでしょうか?

林真理子の原作小説「西郷どん」での登場箇所を中心に、吉兵衛という役柄を詳しく知っておきたいと思います。

1806年に龍衛門(隆充)の長男として産まれた西郷吉兵衛は、薩摩藩の武士として40歳直前に御勘定方小頭、つまり薩摩藩の管理職に出世します。

そして、龍衛門が隠居後に家督を相続したのですが、生涯を通じて波乱のない人生だったようです。

子沢山で貧乏な吉兵衛

ただその中で、苦難と云えば子沢山で貧乏だったことです。

原作小説「西郷どん」によると、当時吉兵衛の石高(給料)は47石

1石=お米150kg。
今のお米の相場を「10kg=4000円」と仮定。

現在に置き換えて生活水準を推測してみると、
4000円/10kg×150kg×47石=2,820,000円

年収は282万円ということになります。

西郷吉兵衛が子供7人と妻、両親を養う11人の大家族だったことを考え合わせると、かなり生活は困窮していたことが想像できます。

西郷南州顕彰会出版の山田尚二「詳説西郷隆盛年譜」によると、1847年に吉兵衛と吉之助(のちの隆盛)が

「油問屋の板垣家を訪ねて100両を借金し、翌年にも板垣家の息子板垣休右衛門が西郷家を訪れて、さらに100両、合計200両を借りた」

と記されています。

当時、金一両と米一石が同じ価値とされていたので、
先ほどの計算を再び使って200両を現在のお金の価値に換算すると
4000円/10kg×150kg×200両=12,000,000円

借金は1200万円ということになります。

返済されたのは明治5年(1872年)だったとのことですから、25年間も2代にわたって多額の借金を抱えていたことが判ります。
 

それでも、林真理子の原作小説「西郷どん」では吉兵衛は、

「斉興さまが斉彬さまになかなか家督をお譲りにならないのは(中略)蘭癖のせいじゃろう」

と御勘定方小頭の役人らしく倹約を美徳とする性分を表わそうとしています。

「西郷どん」での見どころは?

吉兵衛が登場するシーンで最も重要なのは、切腹の命が下された時の場面です。

西郷家の親戚筋にあたる日置家出身の *1物頭の赤山靱負(沢村一樹)に、藩主斉興の妾お由羅や息子久光らの暗殺を計画したとする「お由羅騒動」の嫌疑をかけられてしまったのです。

*1物頭
鉄砲組や弓組の頭で副大将級

 

吉兵衛は経理の手伝いをして赤山の家からかなりの報酬を得ることで、生活を助けてもらっていたのでした。

「赤山さまは、どんだけ口惜しかったじゃろうか」と言って、慎重一徹な役人が息子・吉之助(隆盛)の前で本音を漏らす瞬間があります。

この一言が、のちの西郷隆盛に与えた影響は計り知れないものがあったのです。ドラマの中でここは見逃せないところですね。

過去作品と役者としての評判は?

風間杜夫が初めて役者として舞台に立つのは、60年前(1957年)に児童劇団「東童」に入団してからです。

子役として東映映画を中心にすでに活躍し始めていましたが、忙しすぎて小学校へ通学できなかったそう。一旦、13歳の時に退団し、22歳のとき(1971年)に劇団「表現劇場」を結成し、舞台に復帰します。

しかし、しばらくは苦難の時代が続き、日活ロマンポルノ映画にも出演して食いつなぎます。

名作「蒲田行進曲」への出演

そんな中で風間杜夫の名を一躍有名にしたのは1982に公開された映画「蒲田行進曲」の“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎役です。

風間杜夫が演じる“銀ちゃん”は、プライドが高く豪快で、弱い者には手荒く強いものには優しい性格です。

しかも日常的に子分のヤス(平田満男)には傍若無人に振る舞うけれど、“銀ちゃん”はどこか憎めず人望のあるスターとして、観客を怒ったり笑ったりさせてくれました。

役者人生で「絶妙の演技」という評判が立ったのは蒲田行進曲が初めてでした。劇作家つかこうへいに師事し大役を得て、風間杜夫の演技は評価されたのです。

しかし、この映画で同時につかからは「日本で最も踊ってはいけない役者」という有り難くない称号ももらっています。
 

お茶の間に進出

さらに、1983年のTBSのテレビドラマ「スチュワーデス物語」で風間杜夫は、客室乗務員を育て上げようと奮闘する凛々しい村沢教官役で人気を集めます。

映画や舞台中心の活動がお茶の間に浸透していったのは、スチュワーデス物語が始まりでした。風間杜夫の制服姿に「カッコイイ」の評判が立ちます。

そして2017年に68歳を迎えた風間杜夫は、日本テレビのドラマ「先に生まれただけの僕」で高校の副校長で事務長という役柄・柏木文夫を演じています。

とても落ち着いた生徒からも信頼されている役柄で、「蒲田行進曲」の“銀ちゃん”とは真逆の性格ですが、とても評判も良くて「大正解!」という若いファンもいるようです。

風間杜夫もこういう役が似合う役者になってきたのだなあと感心させられます。
 

「西郷どん」の父・吉兵衛役の風間杜夫が、維新前夜の薩摩の状況を視聴者に熟練した演技で教えてくれそうで楽しみにしています。

ネットの反応

西郷どんに風間杜夫が出演することに対する期待の声が多く聞かれましたよ。

「蒲田行進曲」トリオ35年ぶりの復活ですね!! 期待します!

そう言えば、錦戸亮とは「ごめんね青春!」で親子だったね。平田満も出てたよ。斉藤由貴はいないけど。

先僕の柏木事務長イイよね。あんな感じかな?

巧い役者って評判だよね。でもね昔は…。

「西郷どん」の親父役も期待できるよね!

全体的に「先僕」の柏木事務長へのコメントと、かつての「蒲田行進曲」を知っている人からのコメントが多かったです。

「西郷どん」の役柄のそのものへの書き込みは少ないのですが、期待は伝わって来ています。

まとめ

林真理子の原作小説「西郷どん」では、父・吉兵衛は苦しい生活の中で家族を養うために思想的には守り一徹で自分の役職を全うした人物として描かれています。

筆者としては、ドラマではもう少し吉之助(隆盛)の破天荒な人生に影響を与えた「お由羅騒動」での吉兵衛の微妙な心境も大きく取り上げて欲しいですね。

演じる風間杜夫が往年、演劇を目指す若者に力を与えてきた魅力ある役者だから尚更です。
 

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