大河ドラマ「西郷どん」第4話「新しき藩主」が1月28日に放送されます。
前回(第3話)「子どもは国の宝」のあらすじはこちら。
西郷どん第3話のあらすじ「子どもは国の宝」
林真理子の原作小説を基にしたドラマ「西郷どん」の第4話のネタバレ含むあらすじを予想します。
ネタバレ注意!
西郷どん第4話 原作のあらすじとネタバレ
嘉永3(1850)年3月。
赤山靱負に重い沙汰が下った。
調所広郷の自害に端を発した「お由羅騒動」で薩摩藩は二分され、いまだ藩主の座に居座る斉興による粛清の嵐が吹き荒れていた。
吉兵衛は斉彬と関わりのあった大久保家にも災難が降りかかるのではと心配する。
赤山を師と仰ぐ吉之助たちは一縷の望みをかけて島津家の屋敷に向かった。久光に赤山の命乞いを直訴しようというのだ。
門前から中の様子をうかがうと、久光が玄関から駕籠に向かっているところだった。門が開かれると吉之助たちは一斉に中に飛び込み、久光の前にひれ伏した。そして、口々に赤山への沙汰の取り消しを懇願する。
久光「おいに何ができる?…おいにはどげんすっこっもできん。おいに言うな!」
そう言うと駕籠に乗り込んでしまった。
久光は自分の無力さがもどかしかった。吉之助たちの必死の呼びかけを無視して、玉里の別邸に向かって去っていった。
騒動の噂は江戸でも格好の話題となり、*瓦版 でも面白おかしく書きたてられていた。
江戸時代、天災地変・火事・心中などの事件を速報記事にして街頭で売り歩いた印刷物。
玉里の別邸の庭で久光は由羅から江戸で売られている瓦版を見せられる。そこにはおどろおどろしい由羅の挿絵が描かれ、「調伏」「呪詛」など由羅を悪しざまに扱う文字が並んでいた。
久光は母親の身を心配するが、由羅は気丈に構える。
由羅「みんな私を憎むがいい。殿様さえ無傷なら、それでいいわ!」
そんな由羅が斉興には愛おしかった。
赤山家に吉之助をはじめ門弟たちが集まった。これが最後の別れになるかもしれないとあって皆、口数が少ない。
赤山「ないな、おはんらお通夜みたいな顔をして。どうせじきにおいの通夜になっとじゃ。今日は湿っぽか話はなしじゃ」
そう言って笑うと、一同に酒を注ぐ。赤山が酒を飲み、続けて吉之助たちがぐい呑みに口をつける。妙円寺詣りの思い出話などをしているうちに、やっと場が和らいできた。
そこへ糸が蒸した芋を持ってくる。赤山と吉之助のおかげで田畑を取り戻せた半次郎がお礼にと吉之助に届けた芋だった。
赤山は芋を手にして皆を見回した。
赤山「おはんらもこん芋と同じじゃな。芋は一つとして同じ形はなか。そいを桶ん中に入れて洗えば、お互いがぶつかりおうてきれいに泥が落ちる。おはんらもそれぞれ形も考え方も違っ。こいからも郷中という桶ん中で互いに切磋琢磨して、立派な侍になってくいやい。」
赤山の言葉に門弟たちはうなずいた。
翌3月4日、赤山はお由羅騒動の犠牲となり、この世を去った。
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阿部「…父君の暴挙をこのまま黙って見過ごすおつもりか?」