源三郎・源次郎の父親として登場し、序盤では主役級の存在感を発揮している真田昌幸。知力・策略・政治力に優れ諸大名を振り回す活躍を見せる一方、人間味溢れる姿に引き込まれている視聴者も多いのではないでしょうか。
このエントリでは、三谷脚本における真田昌幸の人物像に迫るとともに、演じる草刈正雄さんが語る昌幸の役作りの秘密を探ります。
真田昌幸とは?
真田家当主。通称は安房守。信濃・小県郡の国衆。武田信玄・勝頼に重用され、上野・沼田城を攻略した。武田家滅亡後、信長に臣従。
信長没後、北条氏直、次いで徳川家康に仕え、上田城を築城。氏直と講和した家康が、真田が領有する沼田城を北条家に譲ろうとしたため、上杉景勝に従って徳川軍と戦い(第一次上田合戦)、勝利。その後、秀吉に臣従。秀吉の命でやむなく沼田城を北条家に譲る。その後、北条軍が真田の支城・名胡桃城を攻めたことが、秀吉の北条攻めの口実となる。
草刈正雄が語る役作りの秘密は?
NHKのドラマ『真田太平記』で真田幸村(信繁)を演じてから30年。まさか、そのおやじの昌幸を演じることになるとは。しかも、当時昌幸を演じた丹波哲郎さんは、今の僕と同じ63歳。不思議な、どこか運命めいたものを感じています。
ただ、三谷幸喜さんが書く今回の昌幸像は、丹波さんのときとはまた違って、実に多面性があります。やるときはやる。でも、だらしないところも見せるし、息子たちにすがりつくようなおちゃめな面もある。人間が持つすべてが描かれているんです。そんな人物を演じられるのは、役者冥利に尽きます。
また昌幸は、毛皮を多用した扮装をしています。一瞬、山賊かと思いますよね。でもそのおかげで、堅苦しい武将でいる必要はないんだな、と豪快に自由に演じられています。「俺は勘だけで生きている」というセリフにもあるように、大いに飛び回りたいですね。
知力・策略を駆使し、味方につくと見せかけて裏切るというようなことを繰り返す昌幸ですが、それが憎めないと思えるのも、三谷脚本の魅力だと思います。嘘さえも正直についている感じがするんです。そして、そんな昌幸を無理せず演じられるのは、僕自身にもそういう部分があるからかもしれません(笑)。恐らく三谷さんは、役者を愛し、役者の魅力を役に注ぎ込んでいるんでしょう。だから、どの役も人間としておもしろくリアルになるのだと思います。ぜひ、それらの人間たちが紡ぐドラマを堪能して頂きたいですね。
真田一族が大事にしたのは、信玄公から受け継いだ、知力で生き残るという生き方だったはず。それを昌幸が二人の息子にどう引き継いでいくのか。息子たちのこの先の姿を楽しみに、僕自身も演じていきたいと思います。
どの役も人間としてリアルに描かれているというのは納得ですね。人間味に焦点を当てて作品を作っているのが見ている側にも伝わってきますよね。
ネットの反応
表裏比興な昌幸パパが「あの人もしょうがないなー」と家臣や家族に思われてるように、真田丸の景勝様も、エエかっこしいでありながら「お館様はしょうがないなー」と直江兼続ら家臣に支えられているわけです。やはり、そういうのが「大名としての資質を持っている人」なのでしょう #真田丸
— 銅大 (@bakagane) 2016年3月27日
「できぬものはできぬ」という冷たいパパ。
「やりましょう」と安請け合い、そして何もできず部下を困らせる景勝。
ほんとに優しいとは何か、を問いかける展開。
#真田丸— さとひ(春ver.) (@satohi11) 2016年3月27日
昌幸パパを初回から追っかけていて私はずっとずっと考えているんです。誠実であるということは、必ずしも道徳的であることを指すのではないということ。正幸は、少なくとも、自分の心に対しては嘘はついていない、誠実だ。そして、真田を守るためという意味では一貫している #真田丸
— 歴史オンチの丸田まる (@743konden) 2016年3月29日
ホームコメディだった徳川家が腹黒陰謀路線に。渋かった上杉家がヘタレ景勝&小姑直江の夫婦漫才路線になる中で、真田昌幸はちっともブレない。第一話から現在に至るまで、安定して、策略と裏切りしかない。素晴らしい! #真田丸
— メタ子 (@carboxylic_sour) 2016年3月27日
今日の昌幸パパは、兼続公から「日本一面の皮の厚い男」との称号をいただき、自らも「上杉はわしと違って、情に厚い男」と言っていた。信繁が、しばらく父から離れた方がいい、と思っていたのはこのせいか。#真田丸
— 猫とペンギン (@nekopen_e) 2016年3月27日
秘書にしたいNo1→直江兼続様
取引先にしたいNo1→上杉景勝様
部下にしたいNo1→信繁&信幸兄弟
SPにしたいNo1→出浦様
上司にしたくないNo1→昌幸パパ
(全て私調べ)#真田丸— もっち (@motchy1984) 2016年3月29日
「景勝はわしとは正反対の義に厚い男じゃ」
パパ、自覚あるしなおかつ反省もしてないんだ…
#真田丸— さとひ(春ver.) (@satohi11) 2016年3月27日
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