大河ドラマ真田丸では『うざいヒロイン』として独自のキャラを確立している『きり』。好き嫌いがはっきり分かれるキャラクターがゆえに賛否両論が巻き起こっていますが、脚本と演出はキッチリ練り込まれており、狙ったキャラクターを描いているようです。
そんなきりの設定を深掘りしてみるとともに、長澤まさみさんがインタビューで語った、きりの役作りの秘密を探ってみたいと思います。
きりとは?
真田家重臣・高梨内記の娘。
臆せずにものを言うストレートな性格。実は信繁に思いを寄せているが、本人を前にすると素直になれない。そして自分の思いを伝えられぬまま、信繁と梅の恋を応援する。父の勧めで真田家の奥勤めをし、信繁の祖母・とりが人質になった際も付き添い、行動をともにする。一途に信繁への思いを貫き、真田家で起こる事件や騒動に巻き込まれながら、信繁の波乱の人生に寄り添い続ける。
長澤まさみが語るきりの設定と役作り
きりは素直だけれど、基本わがままな娘です。あけすけな物言いで、皆さんから「戦国のヤンキーみたい」と言われているほど(笑)。台本を読むと、セリフは一人だけすっかり現代風だし、行動にしても、現代の女の子そのものです。でも、三谷さんから、「ほかの皆さんが時代劇でセリフを現代劇っぽく演じる中で、きりだけは現代劇のセリフで時代劇を演じるのがミソなんだよ」と言われて、とても腑に落ちました。
信繁の兄弟ときり、お梅たちはみんな幼なじみで、きりは子どものころからずっと信繁のことが好きだったのだと思います。だけど信繁が好きなのはお梅だと気付いて、信繁と友達としての関係を築こうとするけれど、恋心が邪魔をしてうまくいかないんです。
信繁をめぐるお梅との関係は、女のバトルです。表面では仲よくやっているけれど、二人とも腹黒いところがないわけがない(笑)。でも私は、それで当然だと思うんです。戦国時代を生き抜くということは、生半可なことではありません。男が戦にいくのと同じように、女たちも戦っていたはず。
だけど、この作品の登場人物には、全員、愛があります。それぞれ自分勝手に生きているのではなく、周りの人と一緒に生きていることを知っている。だから、実際にお梅と二人のシーンを演じてみても、ドロドロした感じにはならなかったし、むしろすがすがしい気持ちになりました。
信繁役の堺雅人さんは、「きりは突拍子もない子で、かわいいよね」と言ってくださるのですが、若いころのきりは、まだまだ子ども。でも、やがて信繁の生涯のパートナーになる女性ですから、少しずつ経験を積んで大人になっていくはずです。そんな彼女の成長を、丁寧に演じたいと思っています。
ネットの反応
きりがうざいw
毎度毎度きりがうざいw#真田丸— Aya ̄! ̄Okiraku2ヨ子w (@24pon_4024kappi) 2016年3月20日
ほんと真田丸おわったあと
「きり うざい」
で出てくるの笑う— 土原あい (@aiphone7s) 2016年3月20日
きりって、もっとぱっと見で世間知らず感が見える女優さんが良かったなー。長澤まさみだと、うざいババアがぎゃんぎゃん騒いでる感じに見える。長澤まさみがババアって意味じゃなくて、役とのミスマッチみたいな #真田丸
— フィアライト (@fialight) 2016年3月20日
きりのアレは狙い通りだとすると三谷幸喜と長澤まさみは凄いと思う。でも正直めっちゃうざい。
#真田丸— すばるん@ふぁなみりー (@subarun_loli) 2016年3月20日
きりちゃん擁護発言。きりちゃんが室賀暗殺を伝えに行ったのは、あんたたちの祝言はこの人を殺すための口実で、そんな穢らわしいものに踊らされていて何とも思わないのか、ここはせめて梅ちゃんをかばってあげなよ!って言う二人への最大限の好意なのに、それさえうざい言われてしまう不憫。#真田丸
— あんこ (@kyouko_anko) 2016年3月23日
「私の行く所は源次郎様のいるところ」きりちゃんは「本心」を言った後、茶化すよね。
もうね。切ない。。。#真田丸— 萌える大河姫 (@taiga_sanada) 2016年3月27日
梅ときりの関係は、いたいけな少年たちに「純粋な性格の女子ほどいらんこと言いでうざったく、こっちの気持ちをわかってくれる女子はお前以上に策を弄している」ということをよく教えてくれると思います(適当)そりゃお前の気持ちをわかってくれる相手が純真無垢なわけないのよ #真田丸
— こはろさん (@kohalogical84) 2016年3月27日
#真田丸 これまた、お梅ちゃんにあんまり罪悪感がなさげなところがスゲェなぁ、なのであったww梅にはきりなんか単純で、赤子の手を捻るがごとしでありましょう。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) 2016年3月27日
きりちゃんの存在感がうざい、と思ってしまうのは分かりますが、それで見るのをやめる、というのはもったいないなあ、と思います。――となると、関心のある人をご丁寧に振り落としてしまうきりちゃんの設定がもったいない、ということになるのか。難しいなあ。 #真田丸
— Remi K. (@remi_k) 2016年3月28日
冒頭の、信繁ときりちゃんが語り合うシーンは実は重要度高いと思う。
初めて信繁が「周囲が自分の側室に相応しいと思ってる立ち位置の、自分を好きな女の子」と正面から向き合い、きりはついに自分の信繁への気持ちを認めた。
前回あれだけの事があって二人とも大人になりましたって事かと #真田丸— HS (@drops2012) 2016年4月2日
#NHK 真田丸。「きりちゃん、うざい」とか言ってる人がいるらしいけど、平成の現代女子はもっとうざいぞ。きり程度でうざいとか言ってる人は、リアルな恋愛経験がないんじゃないかと心配になる。(余計なお世話か?) #真田丸
— Toshi (@toshi03) 2016年3月21日
梅ちゃんきりちゃん好きだなあ。人間臭さがあるヒロインが良い。綺麗で可愛いくて優しくて強くて賢いヒロインほどつまらないものはない。#真田丸
— 左京 (@ukyoa) 2016年4月2日
私が前にも指摘しましたが、やはりきりという「現代人思考」の人間を置くことによって今回の戦国の世の習いでもある「室賀さん謀殺」をきりさんの「うざい行動」で違和感なく視聴者に感じさせようという明確な意図がやはりあったと思います #真田丸https://t.co/rEJWfvTUE7
— 丸内翔子 (@shoko_multi) 2016年3月20日
次回予告のお梅ちゃんから死亡フラグたったと思うのは私だけ? これできりが嫁になるフラグたったら 本当きりうざい #真田丸
— さとる@なのはな体操 (@satoru1983) 2016年3月27日
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