真田丸 北条氏政の汁かけ飯と狂気に満ちた怪演が絶賛!高嶋政伸が語る役作り

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小田原城 出典:www.city.odawara.kanagawa.jp

知力を駆使して戦略を立て、
ゲームのように戦を楽しむ

関東を支配する大大名の北条氏政。真田丸での高嶋政伸さんの怪演が素晴らしく、絶賛の声が相次いで聞かれます。

演じる高嶋政伸さん、北条氏政に妙な親近感があるというんです。それはどんなエピソードなんでしょうか。ここでは、高嶋政伸さんがインタビューで語った幼少期のエピソードや役作りの見どころ、そしてネットの反応をご紹介します。

北条氏政とは?

名将・北条氏康の嫡男。武田信玄の娘・黄梅院と結婚するが、信玄と対立。弟の三郎(のちの上杉景虎)を上杉謙信の養子に出し武田家を牽制する。その後、謙信との関係が悪化すると信玄と和睦。

信玄没後、勝頼が景虎支援の約束を反故にしたため、勝頼との同盟を破棄。武田勢に苦戦すると信長に従属を表明し、武田領の挾撃を図る。長男・氏直に家督を譲っても発言権を保持。『本能寺の変』後、領地拡大を図るが、真田家との領地争いが、豊臣軍による北条攻めの引き金となる。

高嶋政伸が語る役作りの見どころ

北条家は、動乱の世を100年以上生き抜いてきた関東の名家。そこに生まれ育った氏政には、ほかの武士たちにはない、独特の余裕があります。彼は鷹を飼っているのですが、氏政自身が鷹の目線で戦国の世を上から見下ろしているイメージがありますね。

北条氏政の幼少の頃の逸話で、汁かけ飯を食べた際に汁を2度にわたってかけたところ、父の氏康が「飯にかける汁の量を一度に量れないやつが家督を継ぐとなると、北条家は終わりだ」とはらはらと涙を流したというものがあるんです。じつは僕も小さいころ、お茶漬けを食べるときにお茶を数回に分けてかけていて、父親に「1回にかけるお茶の量もわからないなんて、人間としてだめだ」と怒られたことがあったんですよね。氏政の汁かけ飯のエピソードを知ったときは、「父親が言っていたのはこれだったんだ」と、妙に親近感を覚えました(笑)。

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出典:www.toho-ent.co.jp

天下を取ろうとか、富を手にしたいといった欲も、氏政にはありません。彼の唯一の望みは、関東を統一し、北条ブランドを世に知らしめることなんです。そのためだけに知力を駆使して戦略を立て、じっくりとコマを進めていく。まるでゲームのように、戦を楽しんでいる印象があります。

しかも、戦い方は実に狡猾。例えば、『本能寺の変』のあと、明智光秀を討ちに行った滝川一益に「貴殿の留守の間にはわれわれは決して攻め込まない」といった手紙をわざわざ書き送るんですね。留守に乗じてすぐに攻め込んでは織田を裏切ることになってしまうし、名家である北条のやり方にふさわしくないと考えるわけです。

そんな氏政にとって非常に気になる存在だったのが、真田昌幸でしょう。北条家から見れば真田家は小さな一族にすぎないはずで、セリフでも真田を「雑魚」と言ったりしています。それなのに、なぜか会話の中に昌幸が出てくると、「ほほほほほ」と高笑いするんです(笑)。恐らく心の底では、戦略家である昌幸のことを、相当意識しているのだと思います。心のどこかで真田氏が北条氏の最大のライバルだと考えていたのかもしれません。

やがて北条家は、真田家の領地となった沼田に攻め込んだことがきっかけとなって、滅亡へと向かいます。小田原討伐は真田氏の策略とも、秀吉の陰謀とも、秀吉と真田氏が共同で仕掛けたトラップともいわれるなど諸説あるので、三谷さんがそのあたりの歴史をどのようにひもといていかれるのか、とても楽しみですね。そして、追い詰められ、余裕がなくなってきたときにこそ、本当の氏政の人間性が現れてくる。そんな気がしているんです。

ネットの反応

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