おんな城主直虎 第26話のあらすじとネタバレ!「誰がために城はある」

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駿府では少し前から築城の話が進んでいて、そのタイミングで偶然、井伊の材木が転がり込んだのだと説明した。
そんな説明では龍雲丸の怒りは収まらなかった。

龍雲丸「じゃあ、さっさと材木を買い戻せ! あの木、切ってやったのは誰だ。三河から取り戻してやったのは誰だよ!」
直虎「そのたびに銭なら払っておるはずだ」

龍雲丸は鋭い目を直虎にも向けた。

龍雲丸「てめえも同じ考えか」

直虎「…今川のすることに、異を立てる力など井伊にはない」
龍雲丸「なんだよ、そりゃあ。…何が世を変えるだ。てめえら己を守ることばっかじゃねえか!」

激しい足音を立てて龍雲丸は去っていった。

直虎「城ができれば、どこかの国衆が入るのか」
政次「同じ浜名の湖畔を治める大沢殿あたりが入ることになろうとの話でした」
 

大沢基胤(おおさわ もとたね)。
浜名湖の東にある堀江城を拠点にしている、有力な今川配下の国衆だ。
直虎は、龍雲丸たちのことが気がかりだった。

直虎「気賀が大沢殿の支配となれば、港を使うのも面倒なことになろうし、龍雲党にはすねに傷持つ者もあろう。住めぬようになる者も」
政次「あの者たちの因果にございましょう」
直虎「しかしこれでは、せっかく出来た仲間を失うことにも…」
政次「召し抱えるというのを拒んだ者たちです」
直虎「しかし、何か力になってやることは…」
政次「お前は一体どこの当主なのだ!」

たまりかねた政次が声を荒げた。

政次「最後にあの者たちが助けてくれたのは確かかもしれぬ。しかしそれは、奥山も中野も方久も皆駆けずり回ったうえのこと。その首は、そうやってやっと繋がっておるのだ!」

数日後、大沢の使者が井伊谷を訪れた。
築城用の材木が不審火で焼かれてしまい、さらに必要になったのだという。
使者「城の普請に不服な者がおるようでしてな」

龍雲党のしわざだろうと、直虎は直感した。

使者「あまり手荒なことはしたくなかったのですが、もはや槍や刀に訴えるまでにございます」

使者が帰ると、直虎はすぐに気賀に向かった。

気賀に到着した直虎は、町のようすを見て驚愕した。
町人同士が喧嘩し、石を投げ合っているのだ。
すぐに中村屋(本田博太郎)に向かった。

中村屋「頭たちが普請の邪魔だてを始めたところ、それに加勢する者たちが相次いだのでございます」

気賀の住民の中には、龍雲党とは相反する者も出てきた。
これは稼げると、大沢に媚びを売る者たちが龍雲党たちと対立し、町の住民同士で仲違いが始まっていた。

直虎「町衆たちは、どう考えておるのじゃ」
中村屋「初めは皆、城なぞ築かせぬという勢いであったのですが、大沢様の御用を務める者が出始め、こちらも二つに割れてしまいました」

直虎は大沢派と反対派、それぞれを代表する商人に同じ内容の文を届けさせた。相手の出方しだいで材木を都合するかどうか決めようと考えた。
そんな直虎の目論見どおり、4人の商人と龍雲丸が中村屋に姿を見せた。

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