おんな城主直虎第7回のあらすじとネタバレ!「検地がやってきた」

[2/2ページ]

今川から派遣された検地奉行は、岩松(木村祐一)という男だった。
岩松は検地帳を丹念に眺め、領内の絵図を要求した。

左馬助(苅谷俊介)が、どこかお気になるのですか、と聞くと、
「短く回るには、どちらから行けばよいか確認しておるだけです」
と答えた。
直親は気がかりだった。

現地での調査は、細密で執拗なものだった。
検地帳と所領をじっくり見比べ、場合によっては持参した道具で田畑の大きさを測らせた。

夜になると、直親は豪華な膳を用意し、酒を飲ませて懐柔しようとした。
ところが、岩松は酒を断った。

翌朝になって、次郎のもとに瀬名の文が届いた。
検地奉行のことは、”三河のぼんやり”がよく知っていたはずと書かれていた。
「その三河のぼんやりが申すことには、岩松様がこよなく愛するものは数と算術、それと…」
続きを読んだ次郎は、急いで駆け出した。

川名では検地が続いていた。
直親や直平、政次も立ち会っている。

川名の里の検地がひと通り終わり、直親がホッとしてしると、岩松の目が鋭く光った。
怪しい山道に目をやり、奥へと入っていった。
「岩松殿、そちらは違いまする!」
直親が追いすがったが、岩松は止まらず山道を進んでいく。

やがて山道が開け、岩松ら一行は眼前に広がる棚田を見つめていた。
「直親殿。この棚田の里は、指出には一切ござらぬようじゃが」
岩松の部下が続けた。
「まさか我らをたばかられようとしたのではあるまいな!」

直親はとっさに声を上げた。
「この里は井伊のものではございませぬ。
ゆえに、指出には入っておらぬものと存じます」
「では、ここの里はどこのものじゃ?」
帰参したばかりでわからないと、政次を頼った。

いきなり名指しされた政次は、狼狽した顔になった。
「井伊の里ではないのであろう?指出を渡したときも、何も言うてはおらなかったが」
そう言うと、直親は政次の顔をまっすぐ見つめた。
ここで政次が隠し里の指出を見せたら、井伊家は潰れるだろう。

「……ここはかつて、南朝の皇子様が隠れてお住まいになられた里にございます」
政次が言った。
「ゆえに、かねてより井伊の中にありながら、井伊領にあらずという扱いにございます」
岩松は、それ以上追及することはなかった。

このやり取りの様子を、次郎は物陰から窺っていた。
視線を外し、次郎に気付いた直親が驚いて声を出した。
岩松が、誰なのかと尋ねると
「龍潭寺の僧にございまする」
と答えた。

次郎は近付いて語りだした。
「瀬名姫より、岩松様の奥方様の月命日だと伺って参りました。
私でよろしければ、経などあげさせていただこうかと…」

次郎は合掌し、高らかに誦経した。
「妻も喜んでおりましょう」
岩松は目を閉じ、一同は経に聞き入った。

後日、政次は直親を訪ね、隠し里の指出を渡した。
「それがしを信じているふりをされるのは、気分がよいものではありませぬ」
「井伊のためにすべてを捨てたのはおとわだ」

立ち去ろうとしていた政次の足が止まる。
「おとわのために、共にこの国を守っていこうとは思うてもらえぬか」

政次は、怒りが混じった顔をして振り向いた。
「お前のそういうところが好かぬ」
政次は本心だけを語っていた。

しばらくして、政次の弟・小野玄蕃(井上芳雄)に、直親の妻・しの(貫地谷しほり)の妹である「なつ」(山口紗弥加)が輿入れした。
小野家の親族を取り込んで和を成すという直盛の策だ。

そのころ、駿府でも縁組みの話が進んでいた。
竹千代(阿部サダヲ)から元服した元信と瀬名だ。

三河の旧領主・松平家を取り込もうという今川家の策だ。
「三河のぼんやり」こと松平元信、のちの元康。
彼がやがて井伊の命運を握ることになろうとは、誰も想像することができていなかった。

[次回] 第8回のあらすじとネタバレ!「赤ちゃんはまだか」

コメント

タイトルとURLをコピーしました