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おんな城主直虎第5話のあらすじとネタバレ!「亀之丞帰る」

おんな城主直虎あらすじ第5話「亀之丞帰る」

2月5日放送のおんな城主 直虎
第5話「亀之丞帰る」の詳細なあらすじです。

ネタバレ注意!

おんな城主 直虎 第5話「亀之丞帰る」あらすじ

天文23(1554)年。亀之丞が失踪して10年が経った。
とわは禅僧・次郎法師(柴咲コウ)として修行を重ね、元服した鶴丸は小野但馬守政次(高橋一生)と名乗るようになっていた。

井伊家当主の直盛(杉本哲太)もすでに49歳。井伊の家督をめぐって、小野政直(吹越満)が動いた。
嫡男の政次と、井伊家の親戚衆筆頭である奥山朝利(でんでん)の娘を結婚させ、2人の子を次の当主にしようと考えていた。

次郎は政次からその話を聞かされた。
しばらく熟考したが、意外と妙案なのではないかと考えた。
井伊と小野の血を受け継ぐ子が家督を継げば、わだかまりも解けていくのではないだろうか。

「亀のことは、もういいのか?」
政次が鋭いところを突いてきた。

生きていたとしても、亀には別の暮らしがあるだろう。
もしかしたら、もう井伊谷に帰りたいとは思っていないかもしれない。

「おとわは、それでよいのか?」
禅僧になった次郎法師は、俗世のことに口を出せる立場にはない。

この件について評定の場が設けられたが、大いに紛糾した。
反対派の急先鋒は、直平(前田吟)だ。

「お前の仕業か、和泉!」
「お決めになったのは殿にござります。さような言いようは、むしろ殿にご無礼かと」

政直は数年前に、亀之丞の亡父・直満(宇梶剛士)の所領の半分を手に入れていた。それは今川からの下知だった。
当然、井伊家の重臣の多くは不満に思っていた。
中野直由(筧利夫)が、怒った表情で言った。

「おのれ!殿がお優しいのをいいことに!」
直盛が、自分もそれがいいと思ったと言うと、皆があ然としてしまった。

お返事をお待ちしてます、と政直は言って退席した。

「亀之丞はどうするつもりだ!見捨てると申すのか!」
まくし立てる直平に対し、直盛は冷静に
「亀が井伊に戻ることは望まないほうがいいでしょう」
と言った。

あれから好機を窺ってきたが、今川は今まで以上に勢いがあるのだという。
そこに和泉守は取り入っているのだという。

とはいえ、孫が家督を継ぐとなれば、井伊家に不利益なことをすることはないだろう、というのが直盛の苦渋の決断だった。
直平は、わしは認めん!と吐き捨てて立ち去った。

次郎は、駿府で親しくなった瀬名(菜々緒)と文のやりとりをしていた。
前に受け取っていた文には、龍王丸に蹴鞠で勝ち、妻となる約束を勝ち取ったことが綴られていた。

ところが、
「今川氏真(尾上松也)様に、北条の姫様が嫁いでくることに決まりました」
今回の文にはこのように書かれていた。
この年の3月に、甲斐の武田家、相模の北条家、駿河の今川家による三国同盟が結ばれたことの一環だという。
文を読み終えた次郎は、瀬名の身の上があわれだった。これが、武家に生まれたおなごの定めなのか…。

ある日、直平が龍潭寺に現れた。
和泉守が倒れたのだという。

「一息に逝ってしまえばいいものの、粘っておるらしくての。ぽっくり逝けるよう祈祷をしてくれぬか」
その言葉を聞いた次郎は呆れていた。
「嬉しくないのか?直満を殺し、亀を追いやった輩をあの世に送れるのじゃぞ!」

小野家を家老に取り立てたのは、大叔父様だと聞いている。なぜここまで政直を嫌うのだろうか。
気になった次郎は井伊の居館に出向いて、直盛に尋ねた。

「始まりは佐名叔母(花總まり)のことかの」
直盛は暗い声で答えた。
佐名叔母はじじ様の一人娘のうえに、自慢の娘だったのだという。

ある日突然、その娘を人質によこせと言ってきたうえに、佐名叔母を名指しだった。
今川に己の覚えをめでたくするために、和泉が佐名叔母上を売ったのだと、直平が言っていたのだと言う。


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政直の話も確認する必要があると考えた次郎は、その足で小野の屋敷に向かった。
前置きもせず、聞きたいことをずばり切り込んだ。
「和泉守殿。佐名叔母上を人質にするよう進言したのは、そなたなのですか?」

政直は当時のことを語りだした。
当時、今川は北条と争っていた。今川を挟み撃ちにしてほしい、という北条の誘いに、直平は乗ろうとしていた。
それを知った今川義元は激怒した。

そこで、事を収めるには佐名様を差し出すのが一番だと考えついたのだという。格別の美しさであったし、井伊にとって痛手も少ない。
おなご一人を差し出すだけで義元の怒りが鎮まるなら、これほどの手打ちはないだろうと考えたのだ。
政直は、あくまで井伊のためを思ってやったことだと語った。

次郎は、以前に南渓から聞いた話を語った。
1本の旗が揺れているのを見て、ある者は旗が振られているといい、ある者は風で揺れているという。
物事というのは、見る者の心によって変わるものだ、という話だ。

政直の目には涙が見えた。
次郎はほっとするものを感じた。

次郎が帰ると、政直は何事もなかったように、布団の上であぐらをかいていた。
「まさか、偽りでございましたのか」
政次が問うた。

「お前はわしを卑しいと思っておるじゃろ。嘘つきの裏切り者、己はこうはならぬと、ずっとわしを蔑んでおる」
図星だった。政次は父親を強い眼差しで見た。
「だがな、言うておく。お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」

これが遺言となった。
それからまもなく、政直は息を引き取った。

武田・北条・今川は、三国同盟の締結により、それぞれ領土拡大に取り掛かった。
武田は南信濃に攻勢をかけた。

「ついにこの時が来た!亀を呼び戻すぞ!」
次郎の顔を見るなり、直平が大声で言った。

次郎は目を見開いたまま動けなくなった。
まだ生きていたのか?それも信濃で…?

戦火を逃れるために信濃を離れるという筋書きにしてはどうか、と直盛が言った。

次郎はしばらく心が揺れていた。
亀はどんな男に成長したのか。どんな顔、声をしているのか。
背はどのくらいになっているのか。
そんなことばかり考えていた。

次郎は毎日経を読み、座禅に打ち込んだが、ふと気付くと亀之丞のことを考えてしまう。
「煩悩というのは…なんと恐ろしいのか…」
次郎は山ごもりをした。何日も滝行をして、ようやく落ち着いた気がした。

寺に戻ると、背が高い若い男の姿があった。
亀之丞だった。

「おとわ、井戸はこんなに小さかったかの」
涸れ井戸を覗き込んで、亀之丞が言った。
井戸は変わらない。亀が大きくなったのだと、次郎は返した。

次郎の心は前より激しく乱れていた。

次郎法師のことは、南渓和尚との便りで知っていたという。
「這いつくばってでも井伊に戻ろうと思っておった」

次郎は、胸の高鳴りを抑えきれない。
亀之丞は、次郎を強く見つめて続けた。
「俺はおとわと一緒になるつもりじゃ」
その言葉を心のどこかでずっと待ち望んでいたことに、次郎は初めて気付かされていた。

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