真田丸 出浦様の人物像は?寺島進が語った役作りの秘密とは?

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“真田昌幸に惚れ込んで命を懸ける”

大河ドラマ『真田丸』の第11話『祝言』では、劇的な展開に釘付けになった視聴者も多いかと思います。そんな第11話でひときわ反響が大きかったのが出浦昌相の活躍ぶりです。出浦様と呼ばれるほど一夜で人気者にのし上がった彼の人物像と役作りの秘密を探ってみたいと思います。

出浦昌相とは?

出浦昌相(いでうら まさすけ)は、北信濃の大名で武田信玄の宿敵だった村上家の一族と言われています。村上義清が武田信玄に敗れた後武田信玄に仕え、透破(忍び)のリーダーとして活躍します。

武田家の滅亡後は織田家臣の森長可に仕えます。本能寺の変後に森長可が信濃から脱出すると、昌相は真田昌幸に仕えます。近隣の諸勢力を手玉に取って生き残りを図る昌幸のしたたかな采配を支持し、猿飛佐助ら隠密集団を統率しながら真田家を陰から支え続けました。

三谷幸喜が描く人物像は?

三谷幸喜さんは真田丸の登場人物の中でいちばん敵を倒してきた人物と想定して脚本を書いているそうです。だからこそ、「修羅場をくぐり抜けてきた人だけに漂う寂寥感が欲しい」と出浦昌相を演じる寺島進さんに伝えていました。

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出典:office-kitano.co.jp

それに対して、寺島さんは

ですから、男の色気みたいなものも出せたらいいなと思っているんです。もちろん出そうと思って出せるものじゃないですが、役者というのは生きざまが出るもの。それが佇まいに出ればと思っているんです。

と語っています。

俳優 寺島進が語る出浦昌相像は?

寺島さんは真田丸に関するインタビューの中で、以下のようにコメントしています。

男が男に惚れるのに理由も理屈もない。

一目見て一瞬で、自分の勘が働いて、「よし、こいつだ」と心を決めたのだと思います。そして、義理堅く、忠誠心強く、筋道の通った生き方をしていく。現代人が忘れがちな姿ですが、出浦の生き方には学ぶものがあると思います。

大河ドラマでは、歴史の教科書にはない当時の暮らしぶりが描かれるのでより分かりやすい。演じる責任は大きいと感じています。

緻密な計算をして演じるのではなく、現場のライブ感を大事にしたい。あとは、プロフェッショナルなスタッフさんたちとしっかり連携する。衣装や小道具も、スタッフと意見を交わしてかっこいいものになっています。隠密的な動きをするので衣装の基本は黒。小刀を懐にしまい、大刀一本で勝負しているハッタリ感を出しました。その姿から、何を考えているのか分からない神秘性も出せればなと思っています。

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出典:office-kitano.co.jp

第11話『祝言』での昌幸と室賀の静かながらも鬼気迫る演技、出浦と高梨内記の殺陣の迫力。これらの背景にあるものを寺島さんが語ってくれています。

今回のような大河ドラマらしいシリアスで重々しいシーン、かたや信之やきりのようなコミカルな演出。このギャップが『真田丸』の魅力であり、作品としての懐の深さを有しているからこそ幅広い年齢層にウケている要因になっているのだと感じています。

ネットの反応

出典:NHK出版 真田丸 前編

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