2017年の大河ドラマのタイトルは
「おんな城主 直虎」
主人公は井伊直虎という戦国時代の人物です。
井伊直虎という名前の戦国武将をご存知ない方も多いですよね。
井伊直虎とは一体どんな人物だったのでしょうか?
井伊直虎の人物像に迫ると同時に、演じる柴咲コウさんが語った役作りの秘密をご紹介します。
井伊直虎とは
遠江・井伊谷の領主・井伊直盛の一人娘。
幼い頃の呼び名は「おとわ」。
一人っ子だったため、幼い頃に分家の嫡男・亀之丞(井伊直親)と婚約し、次の当主の妻として井伊家をもり立てるはずだった。
だが、亀之丞の父・直満が、井伊領を支配下に置く今川家に謀反の疑いをかけられて殺害されると、亀之丞は逃亡生活を余儀なくされる。
おとわには鶴丸(小野政次)との縁談が持ち上がるが、自ら剃髪して縁談を拒絶。
井伊家の菩提寺である龍潭寺の和尚・南渓により「次郎法師」という男の名を与えられ、龍潭寺で修行生活を送る。
のちに直親が井伊谷に帰還するも、次郎法師の父・直盛は「桶狭間の戦い」で戦死。
そのため直親が家督を継ぎ、次郎法師は陰ながら直親を支える。
しかし、その行く手には、思わぬ試練が待ち受けている。
柴咲コウ
1981年生まれ
東京都出身
主な出演作に、
ドラマ「GOOD LUCK!!」「Dr.コトー診療所」
「オレンジデイズ」「ガリレオ」
「わが家の歴史」「信長協奏曲」
「〇〇妻」「氷の轍」
映画「GO」「世界の中心で、愛をさけぶ」
「メゾン・ド・ヒミコ」「どろろ」
「舞妓Haaaan!!!」「食堂かたつむり」
「青天の霹靂」など。
「RUI」としてリリースした「月のしずく」が大ヒットするなど、歌手としても活躍。
NHKドラマは初出演となる。
柴咲コウが語る井伊直虎の役作り
戦国時代に女性の城主がいたということに驚きですよね。
幼少の頃のおとわは、男勝りな上に直感で動く猪突猛進なタイプだったようです。
おとわの父は一人っ子である娘を溺愛し、甘やかしていたようですが、一方の母親・千賀は厳しくも優しい人で、井伊家を陰ながら支えていました。
そんな母親の性格は、おとわの人物像にも大きな影響を与えました。
おとわは出家して尼僧になり、お寺で修行生活を送ることになります。
ドラマの中でもお経を唱えるシーンが何度も出てきます。
柴咲コウさん自身も、自然にお経を唱えることができるように、
かなり練習をしたと語っています。
台本にも「鼻歌のように経を唱える」と書いてあるんです。
車を運転するときもお経を聞きながら練習していました。お経ってヒーリング効果が絶大なんです!
車の窓を開けて街中を癒やしたくなりました(笑)おかげで楽しみながら自然に覚えることができました。
井伊直虎は30代になって城主に就任したといわれています。
それまでは寺での生活が長かったこともあり、
俗世間に疎い部分が大いにあったのだと思います。
そんな井伊直虎の幼少時代や周囲の人々、出家時代の経験は、柴咲コウさんの役作りに大きな影響を与えているといいます。
周囲に非難されることがあっても幼い頃のように猪突猛進ではなく、依怙地にはならず周りの意見を柔軟に取り入れていくことができる女性。
彼女の根底には
「国というのは、まず民が潤わねばならない」
という思いがある。ドラマ前半を演じていて、そんな思いがしています。
柴咲コウさんご自身の性格と井伊直虎の性格は、かなり違うと打ち明けています。
私はもともとそれほど前にでる性格ではないんです。
でも、大河ドラマの主役という大きな機会を頂いたのですから、自分の内面をさらけ出すことを恐れずに、この役に向き合いたい。
信念を曲げず、困難を乗り越えていく井伊直虎の生きざまを、誠心誠意演じていきたいです。