おんな城主直虎 第37話のあらすじとネタバレ!「武田が来たりて火を放つ」

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直虎と龍雲丸も龍潭寺に呼ばれた。
今は近藤家に仕えている直之(矢本悠馬)に向かって、南渓(小林薫)が言った。

南渓「近藤殿は、あくまで徳川方として戦うつもりなのか」
直之「はい。城を枕に討ち死にするくらいの勢いで」

戦ったところで全滅するのは目に見えている。近藤(橋本じゅん)に、武田に帰順する、と言わせなければ。直虎は知恵を絞って、ある奇策を思いついた。
戦の際、兵力となる村々の百姓たちに戦道具や食糧を持たせ、一人残らず井伊の隠し里へ逃がしたのである。

これを聞きつけた近藤は激憤した。
直虎は必死で説得した。

直虎「近藤様。こたびの戦いに到底勝ち目はございませぬ。あたら命を散らすなど惜しいと思われませぬか」

近藤は直虎を睨みつけて沈黙している。

直虎「このうえはどうか武田に帰順し、開城の使者をお立てくださいませんでしょうか。そのお命は、われら寺が救うたもの。大事にはしていただけぬでしょうか」

鬼の形相となった近藤が、よかろう、と言った。

近藤「そなたの言うとおり皆とともに逃げよう。…ただし帰順はせぬ。城に火を放て!」

は! と応じた兵たちがすぐに動き出す。
茫然となる直虎にぶつけるように、近藤は大声で放った。

近藤「死んでも武田に城は渡さぬ。これ以上は譲れぬ!」

あちこちで火の手が上がった。
井伊家の思いと記憶が詰まった井伊谷城は、折からの強風にあおられ、あっという間に炎の海に沈んでいった。

 

[次回] 第38話「井伊を共に去りぬ」あらすじとネタバレ

 
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