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おんな城主 直虎 第20話のあらすじとネタバレ!「第三の女」

おんな城主直虎あらすじ第20話「第三の女」

5月21日放送の大河ドラマ おんな城主 直虎
第20話「第三の女」の詳細なあらすじです。

前回(第19話)はこちら。
第19話のあらすじ「罪と罰」

ネタバレ注意!

おんな城主 直虎 第20話「第三の女」あらすじ

直虎(柴咲コウ)と祐椿尼(財前直見)は龍潭寺に向かい、女と対面した。
その女は「高瀬」といった。

南渓(小林薫)「母が亡くなる間際に、父は井伊の亀之丞という男と聞いたそうでな…。身寄りもなくなったので、その話を頼りに出てきたそうじゃ」

直虎は動揺している。
信じたくない。偽者かもしれない。
でも本物だったら、どうすればいい?
直親(三浦春馬)の顔とともに、たくさんの記憶が脳裏を駆け巡っていた。

亀に娘がいるとは、誰も聞いたことがなかった。
それを知った高瀬(高橋ひかる)は、動揺しながら言った。

高瀬「では、おらぁの聞き間違ぇだったのかもしんねぇない。…これにてお暇いたしやす」

直虎には、若い娘が哀れに思えた。
直虎「しばし、井伊の屋敷におってはどうじゃ」

南渓と祐椿尼は、驚いた顔を向けた。
直虎は、2人を見やると同時に、自身も説得するかのようにゆっくりと語り出した。

直虎「まこと、直親の娘ならば、井伊としては捨て置くわけにもいきますまいし」

直虎が現在の当主と聞いた高瀬は、驚いた様子だった。
本当に直親の娘であれば、高瀬は井伊の姫ということだ。

直虎「そなたがまことに直親殿の娘かどうか、明らかになるまでここにおるがよい」

ところが、高瀬の身元探しは難航した。
母親の名がユキということはわかっているが、南渓や昊天(小松和重)、傑山(市原隼人)も聞いたことがないとのことだ。

高瀬の噂は井伊谷を駆け巡った。
これに敏感に反応したのは、もちろん、しの(貫地谷しほり)だ。

直虎「いま身元を確かめておるゆえ、お待ちくだされ。お腹立ちのことと思うが、どうか…」
しの「おいたわしや、直虎様。ご出家までされたのに、その間に直親様は、どこぞのおなごに甘ったるいお言葉をかけられ、子までなし…」

直虎はこれまで考えないようにしていたが、いざ言葉にされると腹が立った。

直虎「あれがまことの娘ならば、虎松も姉上ができよう。娘が増えれば調略もできよう。直親は井伊に宝をよこしてくれたとさえ思うておる」

高瀬の一件は、井伊家の評定の席でも話題にあがった。
直親の娘だと判明したら、家内に加えるべきだろうという流れになりつつあった。

そんなとき、政次(高橋一生)が冷静に言った。
政次「恐れながらその者、武田の間者ということはございませぬか?」

一同が唖然となる中、政次が続ける。

政次「井伊の皆様のお耳にも入る頃かと存じますが、今川と武田に争う兆しがございます」

今川と武田の関係が崩れつつあるこのタイミングに、武田の手の者が井伊に入り込んでいても不思議はないだろう。

政次「何とぞ、よくお考えのほどを」


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数日後、直親が預けられていた松岡家から南渓宛ての文が届いた。
ユキという女はたしかにいたのだという。
直親と親しげに2人でいるところを見かけた者もいた。
しかし、子をもうけたかどうかまでは分からないとのことだった。

直虎は、政次のもとを訪れた。

直虎「但馬。反間*にすることも考えたうえで、受け入れるということはありうるか?」
政次「そこまでする必要もないかと存じます。間者の疑いがある者を追い出したとて、格好はつきましょう」

*反間(はんかん)…敵から送り込まれた間者を、味方のために逆に利用すること。

直虎は、政次の本音が出た気がした。
高瀬がいたら、直親を思い出してしまう…そんな直虎の心の中を配慮してくれたのだろう。

そのとき、歌声が聞こえた。
おとわと鶴は顔を見合わせた。亀の歌声だ。
亀がいつも笛で吹いていた節だ。
直虎は勢い良く廊下に飛び出した。

高瀬「死んだおっかあが、よく口ずさんでおりやして」
その歌は?と問われた高瀬が答えた。

政次「歌など、なんの証しにもなりませぬ」
直虎「あれは、井伊のために直親がよこしてくれた忘れ形見じゃ」

直虎はにこりと笑ってそう言った。

その日の夜、直虎は龍潭寺の井戸に足を運んだ。
そこに、しのがひっそりとやってきた。

しの「お寂しかったのですよ。直虎様を忘れておられたわけではないと思いますよ。そうでなければ、お二人の絆に心を悩ませ続けた私も浮かばれませぬ」

しのは胸の内をさらけ出しながら、直虎を憎む気持ちは消えていなかった。
では、と言って踵を返すしのに向かって、直虎は声をかけた。

直虎「直親は戻ってきたときに、なんと言うたと思う」
しのの足が止まった。

直虎「這いつくばってでも、井伊に戻ろうと思った。追っ手に斬られそうになり、山中を彷徨ったときも、おとわの顔が浮かび、もう一度生きておとわに会うのだ、と。」

そんなことを思い出しながら話すうちに、徐々に怒りが湧いてきた。

直虎「まるで、日も夜も問わず、われのことを思うておったかのように…」
しの「どこぞのおなごと戯れ、子までなしながら」

直虎「しれだけではない。一緒にはなれぬと告げたら、『葬らねばならぬのは、俺の心だ』などと、歯の浮きそうな言葉まで吐きおったのじゃ。」

もう直虎の勢いは止まらない。

直虎「しかも、最後の最後など、何と言うたと思う。われが男であったら良かったと言ったならば、『それは困る。俺のたった一つの美しい思い出がなくなってしまう』
ようも言うたものじゃ!のうなったのは、われの美しい思い出じゃ!」

直虎に触発されて、しのも鼻息が荒くなった。

しの「この際言うてしまいますが、私がやきもちを焼いたときなど、なんと言うておられたと思いますか。『しのの怒る顔が見られてよかった。次郎様に会ったかいがあった』なんという二枚舌!」

直虎「二枚どころではない。きっと高瀬の母にも色よいことを言うておったに違いない!」
しの「三枚舌でございますか!?」
直虎「卑怯者めが、先に逝ってしまいおって。これでは、恨み言の一つも言えぬではないか!」
しの「そうです、だまし討ちではございませぬか!」

さんざん盛り上がってすっきりすると、不意に悲しみが襲ってきた。

直虎「仕方がないから育ててはやるわ。歯噛みをするほどよい女子に育ててやるから…」
しの「首を洗って待っておられませ!」

二人とも泣き出していた。
 
少しして、高瀬を井伊の姫として迎え入れるお披露目の席が設けられた。

直虎「直親の忘れ形見が井伊にやって来てくれた。改めて、高瀬という。皆にはもり立ててやってもらいたい」
 

その頃、甲斐の武田信玄は、幽閉していた嫡男・義信を廃嫡した。
そして世継ぎとしたのは四男の勝頼。
その勝頼と、織田信長の養女を結婚させ、両家の間に同盟が成立した。

[次回] 第21話のあらすじとネタバレ!「ぬしの名は」

 

大河ドラマの小説版はこちら。

 
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