おんな城主 直虎 第14話のあらすじとネタバレ!「徳政令の行方」

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政次が去ると、直之は納得がいかないという顔で声を荒らげた。
直之「意味が分かりませぬ。今川よりの徳政があれば、百姓は収まる。そこなる商人も、井伊に返済を迫ることはできなくなりましょうに」
直虎「あれをのめば、結局、瀬戸も祝田も但馬の土地になるのじゃ。方久に土地を預けるのは、これからの井伊のためじゃ」

直虎は続ける。
直虎「今の井伊には、金もなければ人もおらぬ。なんとかするには、裸一貫から成り上がった方久のような者の才覚が、新しいやり方が要るのじゃ」
直之「その者と、男女の仲でもおありになるのか?」

直虎は呆れ、言葉を失った。

直虎「とにかく、瀬戸と祝田を返していただかぬかぎり、われらは但馬を後見に望む」
そう言い残すと、六左衛門とともに去っていった。

翌日、とんでもない事件が起こった。
方久が何者かにさらわれたのだ。

さらに、百姓からの脅しの文が直虎のもとに届けられた。
ほとんど読めないような片仮名で綴られていた。

今川の徳政令を受け入れると記したものを神社に届けよ。さもなくば、方久の命はない

これを仕掛けたのも政次に違いない。
百姓に近い禰宜を使って彼らを操ることで、こんなことをさせたのだろう。

直虎は村に向かい、百姓たちを探し回った。
ところが、瀬戸村も祝田村も静まり返っており、人の姿が見当たらない。

疲れきった直虎は、神社に向かった。
境内には台が置かれ、筆と硯、紙まで用意されていた。
直虎「手回しのよろしいことで…」

悔しさで震える手を押さえながら
「徳政の発布はゆめ疑いなし」
と書くと、日時と署名を残した。

そのとき、1匹の亀が現れた。
先ほど書いた書状の上に乗ると、動きを止め、動かなくなった。

直虎「これ、どけ、亀。…亀」
久しぶりにその名前を呼んだ。
紙の上に居座る亀の姿は、直親(三浦春馬)の意志を伝えにきたかのようだ。

直虎「これは違うと言うのか?亀…」

直虎はフッと笑いかけた。
「そうか…われも違うと思うぞ」

直虎は亀を持ち上げると、書状を引き裂いた。
 

この問題をどうやって解決したらいいのか…
直虎は考えながら神社の境内を出て歩き出した。

目の前には田が広がっている。
苗代の若い緑が目に入った。もう田植えができるほど苗は育っている。
直虎は、苗代の緑を見つめながら、考えを巡らせた。

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