おんな城主直虎第2話のあらすじとネタバレ!「崖っぷちの姫」

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帰ったとわを待っていたのは、鶴丸と夫婦約束することになった、という話だった。
「われは亀と約束をしたばかりですが…亀はもしや…」

直盛がそうではないとすぐに否定し、
千賀が付け加えた。

「今川より下知が来たのです。
謀反を企み、亀之丞の引き渡しを
拒んだ井伊家を許す条件だというのです」

なぜそこで小野なのか、と両親に食い下がった。
「もはや、他に手立てはないのです」
と千賀が言い、話は打ち切られた。
とわは煮えくり返る思いだった。

龍潭寺でとわは鶴丸を捕まえた。
俺の顔など見たくもないだろう、と鶴は口を開いた。

「わが父のしたことは知っておるのだろう。
亀の父上の謀反を今川に密告したのじゃ」
とわは愕然とした。

「そのために亀の父は成敗され、亀之丞は井伊谷を追われた。俺とおとわ様との夫婦約束は、今川からの褒美じゃ」
鶴丸はそう言うと、いきなり駆けだした。

とわは鶴丸を追いかけ、前に回り込むと
亀は必ず戻ると言った。われは待っていなければならない、と鶴丸の目を見て言った。

どうすれば鶴丸と夫婦にならずにすむのか…

とわは必死で考えた。

自分がいなくなれば約束も消えてなくなる…
とわは家出を決行した。

ところが、とわは目が覚めると館にいた。
家出をして、彷徨っていた記憶は残っている。

暗い道を歩いていたが、
寒さしのぎのために小屋に入った。
若い男がいて親切にしてくれて、
櫛と引き換えに粥を食べさせてくれた。
探索者の声が聞こえるとわれを縛り、袋に入れて、井伊の姫を見つけたと、褒美欲しさに差し出したのだ。

千賀の平手打ちが飛んできた。
「皆がどれだけ心配したことか。
夜を徹して捜しておったのですよ!」

とわは懸命に言い返した。
「亀がかわいそうではないですか!
戻ってくるつもりなのに、われが鶴と夫婦になっていてはかわいそうではないですか!」
目から涙が溢れていた。

とわが落ち着くと、直盛は冷静に語りだした。
「おとわが亀之丞のことを思うておるのはよう分かった。だが、鶴と一緒になってくれねば、井伊は潰されてしまう。それでは皆が困るのじゃ」

とわはかみつくように反論した。
鶴と一緒にならず、井伊も潰されない手を考えればよいではないか、と。

父上も母上も、何も考えていない阿呆ではないかとまで言い放った。
千賀は怒り心頭に発し、娘を部屋に放り込むと、乱暴に戸を閉めた。

部屋に取り残されたとわは、部屋に置かれた鼓(つづみ)を見つけた。
直満が駿府土産に買ってきてくれたものだ。
息子が笛なら、娘には鼓じゃろう

そう言ってくれたことを思い出しながら、
ぽん、と鳴らしてみた。

亡くなった直満、そして亀之丞の顔が浮かんできた。
鶴と夫婦になるしかないのか…

ぽん、ぽん、と鼓を打った。
その時、南渓の声が聞こえた気がした。
「答えは一つとは限らぬからのぅ」

南渓の顔を思い返していると、はっとあることを思いついた。
その瞬間、とわは鼓を強く鳴らした。

[次回] 第3話のあらすじとネタバレ!「おとわ危機一髪」

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