2018年の大河ドラマ「西郷どん」。鈴木亮平が西郷隆盛役を演じるドラマです。
脚本を担当するのは中園ミホさん。多くのテレビドラマの脚本を書いているので、皆さん1つは見たことがあるのではないでしょうか。
中園ミホが西郷どんの脚本を書くとどんな感じになるのだろう?原作にある台詞や登場する偉人の名言は大胆にカットするのかな?
中園ミホの過去作品の評判や脚本の傾向を分析しながら、西郷どんの脚本の方向性を探ってみました。
中園ミホのドラマ脚本の傾向は?
脚本家・中園ミホがこれまで書いてきたドラマには共通するイメージがあります。それは、主人公など中心人物が極めて高い能力がありながらも、周りの空気を読まない人物であること。
そんな典型的なキャラクターをいくつかピックアップしてみます。
ドクターX:大門未知子
その典型は、「ドクターX」の大門未知子(米倉涼子)です。天才外科医ですが、自分の価値観に合わない仕事は「いたしません」のひと言で決着します。
ハケンの品格:大前春子
遡れば「ハケンの品格」に登場する特Aランクのスーパー派遣社員・大前春子(篠原涼子)。相手が上司であっても歯に衣着せぬ主張をします。口癖は「ですがそれが何か?」でした。
花子とアン:村岡花子
「花子とアン」の主人公・村岡花子(吉高由里子)も修和女学校時代に英語の能力は秀でていたものの、ミッションスクールなのに飲酒問題を起こしたり、その後の代用教員時代にも異端児扱いでした。
考えようによっては「やまとなでしこ」の天才数学者・中原欧介(堤真一)だって同類の人物だったと思えて来ます。
まとめると、“困ったちゃん”をドラマの中心に置くことで、周りの人物との様々な
西郷どんの方向性を探ってみた!
「西郷どん」でも中園ミホのスタイルは発揮されるのでしょうか?
実は、西郷隆盛の青年期の吉之助はまさに、その中園ミホのツボにハマる人物なのです。
主君・島津久光の意向を無視するような行動を取り、2度も罪人として遠島の処分を受けますが、吉之助の天才級の才知と人を惹きつけるブレない強さと大きさは、中園ミホにとって描きやすい人物のはずです。
\大河ドラマ「西郷どん」放送50日前!/
『西郷どん』の主人公、吉之助&小吉でごわす。
腕っぷしは、どっちも負けんど!#NHK #大河ドラマ #西郷どん #せごどん #segodon#西郷隆盛 #吉之助 #鈴木亮平 #小吉 #渡邉蒼#西郷どんカウントダウン pic.twitter.com/X7lh8IX9f3— 大河ドラマ「西郷どん」 (@nhk_segodon) 2017年11月18日
その上、吉之助と月照との入水事件など中園ミホが「BL要素も盛り込みます」と公言しているほどおいしいネタもあります。
幕末の巨星であって悲劇のヒーロー・西郷隆盛の生涯は、中園ミホの脚本の威力を発揮しやすいテーマなると思います。
ネットの反応
中園ミホ脚本は、リサーチ力とかをまず言われるけど、人物の裏表の描き方が上手いホンという認識。積み重ねて魅力的していくタイプではなく、関係性のバリエーションで世界を拡げていく印象なので幕末ドラマは結構合うんじゃないかと思う。 #西郷どん
— ojaly (@ojalix) 2017年12月19日
人物の表裏の描き方、私もそこが中園ミホの脚本の特徴だと思いますね。
西郷どんのSNS、今のところ全然フォローしたいと思えない…。直虎開始前とは別種の不安(それでも直虎には漠然とだが期待もあった)。林真理子原作で中園ミホ脚本って、恋愛ドラマならわかるけど…幕末ものの大河に合うんだろうか。
— へびのルーカス (@zetianfazi) 2017年12月19日
それでも無理矢理に中園テイストの恋愛色出してくると思いますね。
中園ミホさんってそんなに凄い?凄いよ。私がもし目指すとしたら中園ミホですね。まだ駆け出しでペーペーですけど、負けたくないって言うより、先生みたいな感じかな。憧れとも違うし、何だろう。中園ミホさんの脚本の手法を教えて欲しい。時事ネタにだったり流行りのもので社会に提言してますよね。
— 平澤明子 (@JLovesick) 2017年12月18日
いろいろ飛び道具出してくる中園ミホだけどドクターXのノリは大河には無いと思っています。
来年の大河は西郷どん。予告見たけど、キャストは凄く良くて意外と面白そう。ただ花子とアンの中園ミホさんが脚本とのこと。あんまり好みじゃないからなあ。花子とアン全くはまれなかったなあ。ドラマの命は脚本だもんね。
— gomenyade (@gomenyade1) 2017年12月18日
作品によって好みが別れる脚本家ですよね。っていうか女優じゃない?
え、ちょ……
〝来年の大河ドラマは『西郷どん』。脚本家の中園ミホ氏は「ボーイズラブ」の要素が散りばめられていることを公言しています〟大河ドラマ『直虎』、チャレンジの結果は?- 記事詳細|Infoseekニュース https://t.co/Thpt0SU6Di
— 樹川さとみ (@kikawa9) 2017年12月25日
まとめ
振り返っていくうちに、中園ミホがドクターXで見せたパロディとギャグ連発のキワモノ脚本家から、人物を描く際に一貫した理念をもっている作家に思えてきました。
その上で、原作者の林真理子が言っているように、「原作は原作として、思い切り飛び跳ねたドラマを作って欲しい」ですね。
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