大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、成り上がりの商人として異彩を放つ瀬戸方久。
独特のキャラクターと異彩を放つ演技に、「なんと思い切ったキャスティング!」といった視聴者の声が聞かれました。
そんな瀬戸方久を演じたのはムロツヨシさん。
ムロツヨシさんのプロフィールや経歴を振り返るとともに、ムロツヨシさんが語った瀬戸方久の役作り秘話をご紹介します。
瀬戸方久とは
無一文から商売で成功を収める。
身一つで、井伊谷一帯で勢力を伸ばし、地域の経済を揺るがすほどの力を持つ豪商に上り詰める。
金のためなら組む相手をころころ変えるという油断のならない人物だが、利益を正義とするポリシーは揺るがない。
相次ぐ戦乱により領内が荒廃し、井伊家の財政状況がひっ迫する中、直虎と手を組み、年貢徴収を請け負う立場になる。
後に「徳政令」をめぐる、今川、小野政次一派との攻防に深く関わることになる。
井伊家再興のキーパーソン的な存在。
ムロツヨシのプロフィール
本名 :非公開
生年月日 :1976年1月23日(41歳)
身長 :168cm
出身地 :神奈川県
出身高校 :神奈川県立鶴見高等学校
出身大学 :東京理科大学 理学部数学科 中退
所属事務所:ASH&Dコーポレーション所属
大学入学直後、段田安則の芝居を見て、感銘を受けて俳優を志す。
大学を3週間で中退し、養成所に入所する。
舞台活動など下積み時代が続き、2005年に映画「サマータイムマシン・ブルース」をきっかけにブレークする。
舞台「muro式」では脚本・演出・出演を務めるほか、muro式トークライブ「ムロツヨシ、バナシ」も開催している。
朝ドラの「ごちそうさん」や、大河ドラマ「平清盛」に出演。
ムロツヨシが語る瀬戸方久の役作り
瀬戸方久の生い立ちと、自身の役者としての人生が似ているというムロツヨシさん。
方久と僕との共通点は野心家なところです。
私自身も20代の頃は野心家で、芝居という夢のためには何とか仕事の場を増やしていきたい、という思いでやってきました。無一文からなんとか這い上がってくる成り上がり者という意味では、僕とよく似た境遇なんです。
私にとっての芝居は、方久にとっては「金」。
プロデューサーの岡本幸江と脚本家の森下佳子さんから、
「ムロさんにピッタリの役があるから、ぜひやってもらいたい」と熱烈オファーをされたとのこと。
脚本家の森下佳子さんの台本について、ムロツヨシさんはこのように語っています。
森下さんの台本は、読めば読むほどその先が読みたくなります。
森下さんが、私を表現する場である舞台を見に来てくださったことがありました。
そこで何かを受け取って書いてくださった役ですから、私もしっかりとお返しをしたいと思っています。
撮影現場での役作りについて、このように話しています。
突然迷い込んできたおとわが井伊家の姫だとわかると、荷物を盗むのではなく、無事に帰して褒美をもらったほうが得策だと瞬時に考えられる策士です。
そんな計算高い部分は大事に演じました。
第13話「城主はつらいよ」で豪商となって再登場した瀬戸方久。
このあとどんな活躍をするのか楽しみですよね。
常に直虎の味方とは限らず、もしかしたら裏切ることがあるかもしれません。
それでも直虎にとって必要不可欠な人物であることは確かなので、二人の腐れ縁のような関係性を、柴咲コウさんと一緒に作っていけたら嬉しいですね。目的を果たすためには信条を曲げないという方久のこだわりを、しっかり目に焼き付けていただきたいですね。
大河ドラマの小説版はこちら。