「おんな城主 直虎」の第3話で、今川家の面々が勢揃いしました。
その中でも存在感を放っていたのが、今川義元の母・寿桂尼。
寿桂尼は今川家を力強く牽引する、影の当主といっても過言ではない存在です。
演じているのは、大女優の浅丘ルリ子さん。
セリフ回しやメイクなど、ネットでも大きな反響があったようです。
浅丘ルリ子さんのプロフィールや経歴を振り返るとともに、浅丘ルリ子さんがインタビューで語った寿桂尼の役作り秘話をご紹介します。
寿桂尼とは
読みは「じゅけいに」。
今川義元の母。
「女戦国大名」の異名を持つ女傑。
義元、軍師の太原雪斎とともに今川家の全盛期を築き上げる。
桶狭間の戦いでの敗戦後も、孫の今川氏真を支え、弱体化する今川家の存続に尽力する。
目付役の小野政次を介して井伊家への支配を強める一方で、幼少期から知るおとわ(直虎)の肝の太さに感心することも多く、ときに寛大な処分を下す。
浅丘ルリ子のプロフィール
氏名:浅丘ルリ子(あさおか るりこ)
生年月日:1940年7月2日(76歳)
身長:156cm
血液型:A型
出身地:満州・新京(現在の長春)
父親は国家公務員で、戦時中であったことから海外を転々とする。
1946年 戦後に帰国し、貧しい生活を送る。
1954年 「緑はるかに」のヒロイン役オーディションで3000人の中から選ばれてデビュー。
その後も、映画全盛期の日活の看板女優として活躍。
小林旭や石原裕次郎と多くの作品で共演する。
1960年頃に小林旭と事実婚関係にあったとされるが、その後解消する。
1966年 石原プロに入社。
主題歌を中心に歌手としても活動しており、多くの曲をリリースしている。
「男はつらいよ」シリーズでは、マドンナ役として最多の4回出演している。
1971年 石坂浩二と結婚。
2000年 離婚。
2002年 紫綬褒章を授与。
2011年 旭日小綬章を授与。
大河ドラマは「竜馬がゆく」「花神」に出演している。
浅丘ルリ子が語る寿桂尼の役作り
浅丘ルリ子さんの大河ドラマ出演は、「竜馬がゆく」以来49年ぶり!
49年ぶりなんて驚きの数字ですね。
浅丘ルリ子さん自身、歴史ドラマは大好きだとおっしゃっていますが、寿桂尼については知らなかったそうです。
歴史ものを演じる際は、台本以外の書籍や資料は一切読まないのだとか。
ドラマは台本がすべてというポリシーなのでしょうね。
読書が苦手で調べるのが億劫というのもありますが(笑)
と、ご本人は謙遜されています。
第3話で幼いおとわと出会うシーンがあります。
今川家の人質にされかねない状況に必死に抗うおとわを見て、なんと賢い子だろうと感銘を受けるシーンですが、このときのエピソードを浅丘ルリ子さんは次のように語っています。
おとわ役の新井美羽ちゃんが、約さながらにしっかりした子なので、自然と愛おしさが芽生えました。先々、柴咲コウさん演じる直虎との丁々発止も楽しみですね
今後は、寿桂尼が小野政直の息子・小野政次(鶴丸)を脅しつけるシーンが出てきます。
政次を演じる高橋一生さんは、浅丘ルリ子さんと同じ事務所所属の後輩。
そんなこともあり、
このシーンでは手加減抜きでビシっと怖く演じます
と宣言されています。
寿桂尼は、女大名と呼ばれるほどの実力者でした。
井伊家に対しても、今川家への反逆を許すまじと、圧力を掛けていきます。
その一方で、直虎の気骨を認めており、彼女の言葉に耳を傾けます。
そんな柔軟さも寿桂尼の魅力。厳しくも柔らかい、懐の深い寿桂尼を演じられたら
寿桂尼の人物を見抜く目や、女の細腕で当主を失った武家の政治を担っていく強さが、のちの直虎の人物像に反映されていったのは間違いないでしょう。
大河ドラマの主人公に大きな影響を与えたキーパーソンである寿桂尼。
大女優がどのような寿桂尼を演じていくのか、注目していきたいですね。
ネットの反応
寿桂尼は佐名の手紙の時点で人質返却を決め、その名目を作るためにおとわの性格読み蹴鞠勝負けしかけ、義元の面子も嫡男への教育という理由で保ち、察した雪斎も褒美という名目を作り、二人の意図を察した義元もさらりと今までの方向を改める。大局の為に茶番余裕な今川柔軟で怖い #おんな城主直虎
— 西川悠太 (@kyuuta) 2017年1月22日