ブラックペアン 9話を見逃した！フル動画を無料で視聴する方法(6月17日放送)

冒頭､佐伯が渡海による執刀を拒否しましたが､これは以前に渡海が母親に対する佐伯の執刀を拒否した仕返しか､と最初は思いました。

が､そうではなくて､実は渡海にカエサルを操作させて､自分への手術を新たな治験として「日本外科ジャーナル」への論文掲載をもくろんでのことだった､という､大どんでん返し。

佐伯先生､どこまで腹黒いんだろう！西崎先生の普通の悪役ぶりが､可愛く見えてくるくらいです。

でも､このなにが正しいのか､なにが悪なのか､裏と表がなんべんでもひっくり返っていくのがこの「ブラックペアン」の醍醐味でして。

今回は､佐伯先生のブラックさを120%堪能させてもらいました。

次回は最終回で､佐伯のいちばん腹黒いところが明らかになるのでしょうか？終わると思うと寂しいです。

最後は最新医療機器と最高峰技術のコラボとはビックリしました。

こうなる事は佐伯は分かっていたのでしょう。だから敢えてカエサルを使う様に指示を出していたのだと思います。

結局、インパクトファクターも手に入り全ては佐伯の思惑通りかと思いましたが、最後に渡海が佐伯に言っていた言葉がスゴク気になりました。

佐伯の表情も一変に曇りましたからね。

そして、レントゲンに移っていたペアンの秘密のキーマンとなりそうな人物も最後に登場しましたね。

東城大学に移動させていたとはビックリでした。

しかし、最後は個人的にビックリしました。

最終回だとばかり思ってみていたので、えーー！続きが映画館でとかいうオチ？と思っていたら、今回は最終章で来週が最終回なんですね。

どちらにせよ、来週が楽しみです

医療現場の人間関係や、医療現場のヒエラルキーがとてもブラックに表現されています。ある一面を誇張するとこうなるのかな、と思います。

こんなドロドロした現場なのかしらと、普段にこやかに接して下さる病院の医療スタッフを違う目で見てしまいそうです。

二宮君の表現する渡海先生は、物語を通し、復讐の鬼のように表現されてますが、父親の不祥事がなければ患者を第一に考える素敵な先生になっていたのかしらと思わせる小さなエピソードが散りばめられていました。

それが、渡海先生に人間らしい厚みを与えていて、単純な復讐劇では終わらないのだろうと、次回最終回への期待が高まります。

佐伯教授に利用されるばかりの渡海先生の逆転を期待してます。

ブラックペアン全体に言えることだが、緊迫感溢れる二宮の迫真の演技力に圧倒される。

悪魔の医者と言える渡海だが、医療と真剣に向き合っている渡海の姿を見ると、ヒーローのように見える時もある。

渡海のそばにいる世良が渡海の良い味を引き出していている。

まっすぐにぶつかっている姿の世良や高階が本気で人々を救いたいという信念を感じるところもブラックペアンの良さである。

一方で、佐伯と西崎のライバル心には人間の欲が丸出しのところが非常に残念ではあるが、悪役としては完璧である。

同じ院内にも外の院にも敵がいて、最終回はどのように締めくくられるのか、想像がつかない。

毎回完璧な手術をして、人を助ける渡海が次にどんな行動を起こすのかは毎回の楽しみである。

そして、それをとりまく世良と自分の信念を貫く高階とどうなっていくのか、毎回ドキドキハラハラが止まらない。

この作品では「論文」というものをステイタスの象徴のように描いていました。

今回その論文に権威を与える最高峰の『日本外科ジャーナル』の編集長・池永が今回、素晴らしい芝居を見せてくれました。

カエサルのデータが持ち去られたことによって佐伯の手術が困難になった時、新人研修医の世良は「日本でそういう症例が一番あつまるのはどこだ？」と渡海に問われ、池永を訪ねます。

なぜなら、データを持ち去った西崎らが日本外科ジャーナルに提出していた論文が最大のヒントになる可能性があったからですが。まだ公表されていない論文は当たり前だが見せられない、と拒む池永に、世良は佐伯を助けたい、という思いのたけをぶちまけるのです。

その姿と言葉に、池永の心が揺れました。

その彼の姿は、俳優・加藤浩次さんのこれまでのお芝居の中で、もっとも素晴らしいものであったと言えるでしょう。

彼がなぜ論文を大切にし、それを仕事にしようと考えたか、という過去が明らかになり、それによって佐伯は救われることになるのです。

ただの嫌味な権威主義のサブキャラではなかった、結構なキーマンであったのだと実感しました。