真田丸 天使すぎる上杉景勝の設定とは?遠藤憲一が語る役作りの秘密

毘沙門天

出典:www.butuzo.jp (C)仏像彫刻原田

大河ドラマ『真田丸』の第12話『人質』では、真田家と再び手を結んだ上杉景勝。人質として迎え入れた信繁に対して見せた素顔に天使を見た視聴者も多かったかと思います。

優しすぎるがゆえに戦国の世では苦労している人物が何人か登場していますね。

このエントリでは『真田丸』での上杉景勝の人物像に焦点を当てるとともに、演じる遠藤憲一さんへのインタビューから役作りの秘密を探ってみたいと思います。

上杉景勝とは?

越後の坂戸城主・長尾政景の次男。父亡きあと、叔父である上杉謙信の養子となる。謙信没後、もう一人の養子・上杉景虎を滅ぼし、謙信の跡を継ぐ。武田家滅亡後、織田軍に攻められ、国内でも新発田重家の反乱に遭ったが、本能寺の変によって危機を脱する。真田家と結び、人質である信繁と親交を持つ。真田家が徳川軍に攻められた際は、信繁を援軍として差し向けた。のちに秀吉に臣従し、豊臣政権の中枢を担う。

三谷幸喜が描く上杉景勝の人物像とは?

息子ではないけれども、上杉謙信のあとを継いだ景勝。『義』に徹した謙信の姿を理想として、戦国の世を生きていこうとします。でも、残念なことに景勝には謙信ほどの知恵も力もなかった。

景勝が信繁に惹かれたのは、その理想とするものを彼の中に見たからでしょう。真田家には、頼られては裏切られ、また頼られてと、何度も煮え湯を飲まされるのですが、それでも信繁には、策を弄しようとしない純粋さを感じたのだと思います。きっと景勝は、戦略を立てる力はないけれど、人を見抜く力は持っていて、だから、直江兼続という力強い補佐をつけることもできた。人を信じ、生かすというピュアな部分も、景勝のテーマになると思っています。

遠藤憲一が語る役作りのポイントは?

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引用:www.oricon.co.jp (C) ORICON NewS inc.

織田、徳川、北条といった強敵がいる中で、自分から戦を仕掛けて領土を広げてはならないという謙信の教えを守っていても、やり込められるばかり。そんな理想と現実のはざまで、景勝は葛藤し続けたのではないかと思います。ですから、父親に力及ばない弱々しいだけの男に見えないよう、彼が持つ内面の苦悩をきちんと表現していきたいと思っているんです。

実は今回の出演は、プロデューサーから頂いた手紙が決め手となりました。その熱意のこもった丁寧な文章の中に、

三谷さんが、『大坂の陣』で敵となった信繁と再開したときの、遠藤さん演じる景勝の顔が見たいとおっしゃっていた

という文言がありました。プロデューサーや三谷さんが景勝という役に、人間的に深いものを求めてくださっていると感じています。

たぶんこれから、信繁と景勝は対照的に描かれ、道が分かれていくと思います。心の美しさも実力も兼ね備え理想を貫く信繁と、理想どおりには生きられない景勝。その悲哀を表現したいですね。

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