きりの父・高梨内記の人物像は?中原丈雄が語る役作りの苦労とは

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真田昌幸の側近として真田家を支える高梨内記。
忠誠心の強い家臣を演じるうえで、役作りには苦労されているようです。

高梨内記を演じる中原丈雄さんが語ったインタビューから、役作りの見どころを探ってみましょう。

高梨内記とは?

きりの父。
当主・昌幸の帰属先が次々と変わる状況に冷静に対応し、家臣団のまとめ役を務める。妻は信繁の乳母を務めた。真田家の武将であることを誇りとし、子どもたちに責任ある行動を求める忠義者。娘・きりが信繁に嫁いで子を産んでくれたらと願い、きりに真田家の奥勤めをさせる。

関ヶ原の戦いのあとに九度山へ幽閉の身となったふたりに付き従い、厳しい生活をともにした。内記は昌幸がなくなるまでそばに仕え、昌幸の没後は信繁に仕える。

中原丈雄が語る役作り

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出典:fumie.jp

大河ドラマの出演は『炎立つ』以来、22年ぶりとなります。出演依頼をいただいてからクランクインするまでに、真田信繁に関する書籍を5冊ほど読みました。でも、高梨内記という名前は2回くらいしか出てこなかったんです(笑)。これは自分で思ったようにやるしかないなと、逆に腹をくくることができました。信繁というと十勇士の登場する物語が有名ですが、僕は三谷さんが書く台本が信繁の本当の話だと信じているので、そのなかで高梨内記として存在できるように演じていきたいと思います。

脚本に描かれている内記は、実に誠実。何があろうとついていこうと、殿である昌幸にすべてを懸けています。強い者に頼るしか生き抜くすべがなかった時代、動物的な勘のよさを持つ昌幸についていけば間違いないと思ったのでしょう。その息子たちに対して、父親の勘のよさを継いだ信繁も、石橋をたたくように丁寧に生きている信幸も、それぞれによいところがあると思っている。彼らのためにどんなことにも粉骨砕身しよう、真田家で一番の家来になろうと決めているはずです。

三谷さんの作品は、役者が余計なことをしなくても台本のなかですでに世界ができあがっているんです。今回、三谷さんの作品に初めて出演するので、台本がおもしろいだけに、どこまで三谷さんの要求する水準までいけるのか不安を覚えました。台本のおもしろさに乗っかって演じると失敗する恐れもあるため、きちんと人物像をイメージして演じようと心がけています。

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出典:fumie.jp

“これまでのすべてを注いで、自分の集大成にしたい”

謎の多い内記を演じるうえで大きなヒントとなっているのが、娘のきりの存在です。城内で家来衆たちと一緒にいるだけでは武将としての一面しか見えないのですが、自分の家があって娘がいると、ふだんの生活が見えてくるため、人物のイメージがふくらんで演じやすくなるんですよね。屋敷プロデューサーいわく「この娘にして、この親あり」なんだそうです(笑)。

娘を信繁と結婚させたがるのは、婚姻関係で真田家とのつながりを盤石にしたいからでしょうが、娘に口うるさく言うなど、非常に人間くさい。このような場面では家臣の一面だけでなく、一人の人間として幅広い役作りができると楽しみなんです。娘とのやりとりを通じて、内記という人物の内面を探っていけそうだなと感じています。

もちろんその分、難しさもあります。そういうときは、自分が昔から好きな俳優の志村喬さん、森雅之さん、佐分利信さんなら、この役をどう演じられるだろうかと想像して作り上げていきます。内記は昌幸の死後も信繁に仕え、「大坂夏の陣」で討ち死にしたと言いますから、そのときにはかなり老いているはず。加藤嘉さんのような枯れた雰囲気も出せればいいなと思ったりもします。このように考えているだけでも楽しいですし、これから1年間、それを自分の中の軸として演じることができると思うんです。

大河ドラマに最初から最後まで出演するのは今回が初めてです。これまでのすべてを注いで、自分の集大成にしたい。そして、僕は死ぬまで現役の役者でいたいと思っているので、この作品がこれからの俳優人生の大きな柱となればと思っています。

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