おんな城主 直虎 第16話のあらすじとネタバレ!「綿毛の案」

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政次は蜂前神社の禰宜(ダンカン)を訪ねた。

禰宜「方久殿の策で、井伊で綿を作ろうとしておるようです」
政次「昨今、流行り始めている木綿という布を作るためのあれか」
禰宜「策はよいが、いかんせん人がおらぬと村の者は嘆いておりましたな」
政次「それで、人でも借りに行ったということか」

そう言うと、政次は不敵な笑みを浮かべた。
「貸してくれるかもしれぬと考えるのが、あの女子の怖いところだ」

ある日、直虎のもとに方久からの書状が届いた。
瀬戸村に植えた綿の種の様子を見に来てほしいのだという。

翌日、瀬戸村を訪れた直虎は驚いた。
甚兵衛「世話はしておるんですが、まったく芽が出んのです」
土に合わないのではないか、と他の百姓が言った。

直虎「他の村にも頼んで回る。他の村なら根付くかもしれぬゆえの!」
直之「まことに回られるので?」
直之はうんざりしたような表情で言った。

直虎「よその村では余っておる人手があるかもしれぬ。それも頼んで回りたいし、一度に片付くかもしれぬではないか!」

無駄に旺盛な意欲と楽観思考はどこから湧いて出てくるのか…
直之はそんなことを思いながらため息をついた。

直虎と直之は井伊谷中の村を駆け回ったが、余った人手は見つからなかった。
少し休憩しようと場所を探していると、水の音が聞こえてきた。
直虎「そなたは休んでおれ」

そういうと、直虎は水を探して歩き出した。
水場を見つけ出すと、そこにふんどし一丁で水浴びをしている男がいた。

男は直虎に気付くと、着物を羽織り、直虎をじろじろと見ている。
水を汲みたい旨を伝えると、その男は突然、着物の前をはだけた。

直虎「何をやっておるのじゃ」
眉をひそめただけで動じる様子はない。

男の話を聞くと、旅の者だという。
直虎「どこかに百姓が余っておる村はなかったか?人手が欲しゅうて探しておるのじゃ」
男「人など買やぁいいじゃねぇですか」
直虎「か、買うことなどできるのか?人を!?」
男「たまに売っておったりしますよ」

よいことを聞いた!
直虎は男に礼を言うと、急いで駆けていった。
直之に声をかけると、再び瀬戸村に向かって走り出した。

百姓「直虎様!ほれ!見てやってくりょお!」
畑に近付いてみると、一面に小さな芽が顔を出していた。

暖かくなって、ようやく綿の芽が出てきたのだ。
直虎たちが駆けずり回っている話を聞いた方久も百姓たちも、がぜんやる気がみなぎっている。

夜になり方久の屋敷に場所を移すと、直虎は人を買う相談を持ちかけた。
方久「人の売り買いが出やすいのは戦場でしてな」
仲介を介すると、足下を見られて、1人につき2貫もとるのだという。

どこかで戦の噂はないかと直之に尋ねると、
「なりませぬ!」
と、戦場に向かうことを頑なに拒絶した。

そのとき、方久が何かを思い出したように言った。
方久「では、私の茶屋へ行ってみますか」

方久の茶屋には、商人、職人、武者、旅の者、僧侶、さまざまな者が入れ代わり立ち代わり訪れていた。
美濃で戦が近々起きるのではないかと噂話をしている武者がいた。
直虎は、その武者の話を聞こうと近付いた。

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